2019.6.15 08:00

【星野伸之 緩急自在】パ時代の「全力」から変化、制球勝負の阪神・西

【星野伸之 緩急自在】

パ時代の「全力」から変化、制球勝負の阪神・西

8回、表情を曇らす阪神・西=京セラドーム(撮影・水島啓輔)

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 (セ・パ交流戦、オリックス6-4阪神、1回戦、オリックス1勝、14日、京セラ)西はパ・リーグ時代と明確に投球内容を変えている。オリックスの時は、とにかく1回1回を全力で、というスタイル。パの強打線に対し、イニングは考えずに目の前の回を抑えることに力を注いでいた。

 阪神に来てからは、140キロを超えるぐらいの速球に変化球をまじえた制球勝負。これは少しでも長いイニングを投げてチームに貢献しようという思いから。間違っていないし、この日も「阪神の西」の投球は十分にできたと思う。

 惜しまれるのは八回。下位打線から始まる攻撃だったからなのか、それとも疲れからなのか。決して抜いたとは思わないが、見る側には抜いたように映った。小田の左前打はやむを得ないとして、代打・後藤の右前打はスライダーがど真ん中に入ってしまって痛打された。上位につながれての4失点は、もったいない。

 試合前に「やっぱり投げにくいですよ」と古巣との対戦への心境を漏らしていた。球数以上に神経を使った結果が、蓄積して疲労に結びついたのかもしれない。

 とはいえ、一回のロメロの一発以降、丁寧に投げていたし、八回の続投も当然。責めることはできない。好投しながら勝ち星に恵まれないが、打線との巡り合わせもある。「阪神の西」の投球を我慢して貫いてもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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