2019.6.14 08:00

【黒田正宏 軍師の断】阪神・遥人の痛恨1球、もっと厳しくボール球にしなければ

【黒田正宏 軍師の断】

阪神・遥人の痛恨1球、もっと厳しくボール球にしなければ

特集:
黒田正宏 軍師の断
先発の阪神・高橋遥=ヤフオクドーム(撮影・村本聡)

先発の阪神・高橋遥=ヤフオクドーム(撮影・村本聡)【拡大】

 (セ・パ交流戦、ソフトバンク3-0阪神、3回戦、1勝1敗1分、12日、ヤフオクD)痛恨の1球だった。高橋遥は最高の投球をしていただけに、七回1死一、二塁からグラシアルに3ランを浴びた「あの1球」が悔やまれる。

 今宮に左前打を浴び、初めて無死の走者を許した。内川にも左前打で初めて二塁に走者を背負う。「初」の連打。若い投手に力むな、というのは酷な場面だ。

 デスパイネを三振に仕留め、迎えたのはグラシアル。1、2打席ともに変化球で打ち取られ、当然、変化球が頭にある状況だった。1、2球目ともにキレのある高めの速球で空振りを奪った。全く合っていなかった。バッテリーは当然、感じていたとは思う。

 3球目は直球が際どく外に外れ、「あの1球」になる。スライダーがやや甘く入った。力み、甘さが出てたとしか言いようがない。変化球ならもっと厳しくボール球にしなければいけない。「あの1球」は87球目。球数はそう多くない。ボールを投げる余裕が必要だった。おそらく、梅野はボール気味に入り、次の球で直球勝負を考えていたはず。惜しまれる。

 とはいえ、そこまでは文句の付けようのない投球。「1球の怖さ」を次に生かしてほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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