2019.6.12 12:37

仏教大が8強進出、中山塁が“山本由伸カット”で1失点完投/全日本大学野球

仏教大が8強進出、中山塁が“山本由伸カット”で1失点完投/全日本大学野球

5回、追加点となる本塁打を放ち、本塁をまわる佛教大・石井=東京ドーム(撮影・桐原正道)

5回、追加点となる本塁打を放ち、本塁をまわる佛教大・石井=東京ドーム(撮影・桐原正道)【拡大】

 第68回全日本大学野球選手権大会第3日が12日、東京ドームで行われ、仏教大(京滋)は愛工大(愛知)に4-1で勝利し、1991年以来28年ぶりの準々決勝進出を果たした。先発した中山塁投手(4年)が9安打を浴びながら、四球は与えず粘りの投球で1失点完投した。

 「直球と変化球のコンビネーションで打たせて取る投球ができた」

 野手がドームの天井と打球を重ねて見失う不運な安打もあり、七回まで毎回走者を背負う苦しい展開が続いたが、ピンチを意識せず、普段から心がけている平常心を心がけて投げ続けた。

 岡山県出身右腕には、パ・リーグ2位の防御率1・63(11日時点)と安定感を示している郷土が同じオリックス・山本由伸投手の存在が大きい。

 「将来の日本を背負える選手。投げているボールは一級品」

 山本のプロ入りを機に存在を知り、調べてみると中学時代に近所のチームでプレーしていたことが分かった。尊敬する選手として昨年から投球動画に目をこらし、特に“魔球”ともいわれるカットボールはわずか数センチの腕の角度まで研究。直球を意識的に「真ッスラ」させているなか、精度が高くカーブなど他の変化球も生かせるもう1種類の横の変化球の完成に取り組み、いまは大きな武器となっている。

 3年春に1試合、打者1人に投げただけで昨秋まではほとんどがベンチ外。しかし、田原完行監督(59)からは「ストイックで周りに影響されない。彼の人間的な部分を買っている」と認められ、今春は2番手エースを任されるとリーグ戦では4戦4勝と活躍。“山本流カット”も要所で使いながら、大舞台で力を示してみせた。

 「チーム目標はベスト4以上、そして全国優勝。目標は上なのでまだまだです」

 これまでは8強が最高成績と、部の歴史を塗り替えるチャンスをつかんだ。1回戦・八戸学院大(北東北)戦は0-3から九回4得点でサヨナラ勝ち。勢いはまだまだ止まらない。

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