2019.6.4 14:08

星稜が春4連覇、2桁奪三振1失点完投の奥川「完全復活できた」/春季北信越

星稜が春4連覇、2桁奪三振1失点完投の奥川「完全復活できた」/春季北信越

敦賀気比戦に登板した星稜・奥川(撮影・須藤佳裕)

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 高校野球の春季北信越大会決勝が3日、富山市民球場で行われ、星稜(石川1位)は敦賀気比(福井2位)に3-1で勝利し、春4連覇、3季連続優勝を達成した。プロ注目の今秋ドラフト1位指名候補右腕・奥川恭伸投手(3年)は「8番・投手」で出場し、7安打1失点、2桁の11奪三振、無四球で完投した。

 「最初は9回を投げきれると思っていなかったですけど、投げきれたので完全復活できたと思います。途中から完投も意識しはじめて『投げきらないといけない』という気持ちで投げていた。一番の収穫だと思います」

 四回2死二塁、第1打席で空振り三振に抑えた4番・木下元秀外野手(3年)に甘く抜けたフォークをとらえられ、左中間三塁打で先制点を献上。警戒していた打者とはいえ、胸には悔しさとともに強い気持ちがわき上がった。

 「2打席目に打たれて3、4打席目に絶対に打たせるわけにはいかなかった。ほんとうに悔しかったので絶対に抑えてやろう、倍で返してやろうという気持ちでした」

 相手の主砲との対戦はこのあと2度、巡る。まず、六回2死三塁の空振り三振で仕返し。そして、七回に3-1と逆転し、迎えた八回2死一塁だ。この対戦でこの試合最速となる150キロを2度もマーク。直球をファウルで粘られると、最後の8球目は、第2打席で痛打されたフォークを落としきり、空振り三振。心に決めたとおりに“倍返し”に成功してみせた。直前の3番・杉田翔太郎内野手(3年)からも三振を奪っており、九回は3者連続三振。選抜以来の完投で終盤は疲れものぞかせたが、5者連続三振で締めくくるなど、見事な投球だった。

 「うれしい気持ちは今日だけにして、また次に切り替えてやっていきたいと思います」

 喜びに浸っている暇はないと、自らを奮い立たせた。石川県大会の開幕は「7・12」。ラストスパートが始まった。