2019.5.29 12:00

【G戦士の素顔(3)】将来の主砲候補D5位・松井、野球人生の転機は15歳の秋

【G戦士の素顔(3)】

将来の主砲候補D5位・松井、野球人生の転機は15歳の秋

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巨人・松井義弥=ジャイアンツ球場(撮影・矢島康弘

巨人・松井義弥=ジャイアンツ球場(撮影・矢島康弘【拡大】

 将来の主砲候補は、いかにしてプロの道を歩むようになったのか-。ドラフト5位・松井義弥内野手(18)は大きな夢を抱きながら、日々を過ごしている。

 「将来は、球界を代表するような選手になりたいです」

 1年目の今季は2軍戦で先発出場するなど、チャンスをつかんだ。28日現在で、イースタン・リーグ11試合に出場し、打率・143、1本塁打、3打点。結果以上に多くのことを経験している。

 松井にとって、野球人生の転機となったのが中学3年生の秋だ。軟式野球部を引退し、進路を決める時期。ふと「野球をしなくてもいいや」という思いが頭を巡ったが、当時、コーチを務めていた佐野貢司さんから「お前の夢は何だ?」と言われ、「ああ、そうだな。プロ野球選手になりたいな」と夢を思い出した。

 そして、10月。佐野さんとのマンツーマンでの面談がスタート。ほぼ毎日のように、夢に向けては何をすべきなのかを話し合い、何が必要かを紙に書き出す日々。多くの時間を過ごすうちに、進みたい道がくっきりと見えてきた。

 「そこで『やっぱりプロに行こう』と思いました」

 夢が決まった。決意が固まった。当時、福岡県内の強豪校からの誘いもあったが、松井が選んだのは2004年に野球部が創部したばかりの折尾愛真高。決め手となったのは、父・文生さんからの教えだった。

 「小さい頃から野球する以前に、あいさつとか野球に対する姿勢とか、道具を大切にしろとか、そういうことをずっと言われてきた。練習を見に行ってあいさつの仕方だとか、(奥野)監督さんと話して、礼儀を大切にしているなと。こういうチームなら野球が駄目になっても、人間として成長できるなと思って選びました」と松井。上下関係はない。上級生が率先してやることで、下級生もそれを見て学ぶ。そんな姿勢にひかれた。

 佐野さんとの面談。父からの教え。この2つが道を開いてくれた。11月に進路が決まっても、佐野さんは卒業間際まで面談を継続してくれた。時には雪の中で、硬式球のティー打撃にも付き合ってくれた。将来について考えた15歳の秋が、いまの松井を作り上げた。(赤尾裕希)

  • 三塁を守る巨人・松井義弥=ジャイアンツ球場(撮影・矢島康弘)
  • 三塁を守る巨人・松井義弥=ジャイアンツ球場(撮影・矢島康弘)