2019.5.20 21:14

プロ注目左腕の丹生・玉村が好投、9球団20人のスカウトが視察/高校野球

プロ注目左腕の丹生・玉村が好投、9球団20人のスカウトが視察/高校野球

星稜との練習試合で先発登板した丹生・玉村昇悟投手(撮影・須藤佳裕)

星稜との練習試合で先発登板した丹生・玉村昇悟投手(撮影・須藤佳裕)【拡大】

 星稜-丹生の練習試合が20日、石川・金沢市民野球場で行われ、3-3で引き分けた。丹生のプロ注目、最速147キロ左腕・玉村昇悟投手(3年)が先発し、6回0/3を投げて3安打1失点、5奪三振だった。

 「決めにいった直球はあまり打たれなかった。長打がなかったのはよかったです」

 1年秋から背番号「1」を背負い、星稜との練習試合で登板するのは1学年上のチームから今回で5度目。過去に相手に自らのボールを見られている中で「直球がどれだけ通用するか」をテーマに挙げていた。

 これまではボールに力を伝えきれず、今春の県大会後に春木竜一監督からは「下半身の使い方がダメ」と指摘された。上半身主導だったフォームを見直し、いままで以上に下半身で踏ん張ることを意識して投球することを心がけ、練習から質に磨きをかけてきた。キャッチボールでもシュート回転していたボールの軌道がまっすぐに変わってきていることを実感している。星稜を相手にした今回の試合でも左打者への内角攻めやコーナーを付く投球を披露し、さらなる手応えをつかんだ。

 何より、最後の夏に向けてまだまだ仕上げの途上にあるなかで、周囲が左腕のすごみを感じている。敵将の星稜・山下智将監督は「どんどんよくなってますね。選手は打席の中で球速以上の速さを感じていたみたい。ボールだと思って見逃したのではなく、手が出なかった直球が結構、あったんだと思います」。昨秋以来の対戦を終え、進化した姿を思い返していた。

 ネット裏には阪神をはじめ、中日、ソフトバンク、西武など9球団20人のスカウトが集結したが、巨人・織田淳哉スカウト部主任は「強豪を相手に堂々の投球。夏までに直球、変化球ともに精度はアップすれば楽しみ」。ヤクルト・伊東昭光編成部長は「球持ちがいいし、三振は少ないけど空振りが取れる。140キロ超えがなくても速く感じる。注目したい」など、高く評価する声が相次いだ。

 「(状態は)理想にはまだ遠いですけど、いい感じできていると思います」と玉村。福井工大福井、敦賀気比、啓新など実力校の多い福井において、この夏、いかなる躍進をみせるか楽しみだ。