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【佐藤春佳のスポーツブレーク】“ブレーク前夜”に招集熱望した稲葉監督の慧眼

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“ブレーク前夜”に招集熱望した稲葉監督の慧眼

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 「稲葉監督が見たいと言っているらしい」-。リストアップされた“ブレーク前夜”の若者に、球団幹部も目を見張った。春季キャンプも始まっていない1月下旬のこと。3月の侍ジャパン強化試合(メキシコ戦)に向け、各球団に内々に伝えられた候補選手5人の中に、すでにその名があった。

 「呼んでも使いものにならないぞ」-。2月、沖縄・浦添キャンプ視察に訪れた日本代表の稲葉監督を、ヤクルト・宮本慎也ヘッドコーチはそう諭したという。大器の素質をいぶかったわけではない。プロ1年目の昨季は1軍出場わずか6試合の19歳は、定位置どころか1軍生き残りをかけ、守備も打撃も試行錯誤。その時間の大切さと、日の丸の重みを知るからこその“親心”だった。

 「遠くに飛ばすということに関して、非常にたけているものがある」-。そう目を輝かせる稲葉監督の熱望に押し切られ、19歳は侍トップチームに初招集された。今や開幕から全試合に出場し、本塁打を2桁に乗せた『令和の怪物』村上宗隆内野手。チーム事情で12日の巨人戦(東京ドーム)では19歳3カ月で1953年の町田行彦に並ぶ球団史上最年少の4番を務めたが、1月の時点でそれを見通したのは、日の丸指揮官の慧眼(けいがん)か、同じ左の強打者としての期待か。

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  • ヤクルト・村上