2019.5.15 05:00(2/2ページ)

【虎のソナタ】たかが1勝、されど1勝

【虎のソナタ】

たかが1勝、されど1勝

特集:
虎のソナタ
東京ドームでトラッキー(右)はゴジラ(左)と格闘!?

東京ドームでトラッキー(右)はゴジラ(左)と格闘!?【拡大】

 この日の東京ドームの記者席には、大阪から運動部デスク阿部祐亮がちょこんと座ってました。おい、そんなトコで何をしとるん…といえば阿部は「言われるだろうと思いましたョ。だって阪神ベンチでも福留さんや、岩田投手に糸原選手と次々と僕の顔を見て『ん、どうしたんスか。何かあったんスか…』とヒヤかされて困りました。つまり…チームが快進撃してたら誰もヘンな想像はしないでしょ。タマの出張に肩身も狭いんですョ」。わかるなぁ…昔は俺だってズッと言われたものだ。

 ま、とにかく阿部は食い入るようにゲーム前の巨人の練習ぶりを注視していた。そしておもむろに言うのだ。

 「ウーン…正直言えば坂本選手は好調ですヮ…」。まったく、もうどいつもこいつも…でした。

 しかし…です。青柳は肩を上下させながらも、ナントか巨人打線をかわしていくじゃないですか。ひょっとしてあんなに悲しそうな顔をしているのに心の中ではドリス・デイさんの歌をズッと口ずさんでいたのかもしれませんヮ♪ケ・セラ・セラ なるようになるゥ…先のことなどわからないィィ…。一回の26球の巨人のネチャッとした攻撃には「ああ、今夜もまたあの元号『令和』発表の直後の4月2日からの悪夢のドーム3連敗が頭をよぎりました。

 だが“時”は微妙にチームを変えていたのか。七回、ついに阪神は3点をとって逆転。つまり宿敵相手に「令和初」の優位に立ったのだ。

 そういえば上田編集委員は試合前にこう言ってましたゾ。「ケ・セラ・セラ…最後はドリスが出てきて…抑えよるヮ、なるようになる…」

 てんやわんやだが、とにかく虎は全員野球で一矢報いた。最後もドリスが、開幕から36試合連続出塁していた坂本勇も止めた。

 たかが1勝、されど1勝。令和のタイガースは強いんです!

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