2019.5.12 05:03

敵将驚嘆…7回16K大船渡・佐々木にお手上げ「スライダー見えない」

敵将驚嘆…7回16K大船渡・佐々木にお手上げ「スライダー見えない」

3日の沿岸南地区予選での佐々木。この日の試合は撮影禁止の措置が執られた

3日の沿岸南地区予選での佐々木。この日の試合は撮影禁止の措置が執られた【拡大】

 高校球界最速の163キロを計測して話題となっているプロ注目右腕、大船渡高(岩手)の佐々木朗希投手(3年)が11日、岩手県内で行われた紫波総合高(岩手)との練習試合に先発し、7回2安打無失点に抑えた。今年最多の95球を投げ、5者連続を含む毎回の16奪三振と圧巻の内容。チームを10-0での勝利に導き、部員9人で臨んだ相手からは、その投球に驚きの声が上がった。

 県大会初戦を1週間後に控え、佐々木が“奪三振ショー”を演じた。今年最多の95球を投げ、調整のギアを上げた。

 「一球も本気のボールはなかったと思うが、選手は『スライダーとか、見えない』と言っていた」

 対戦した選手の驚きの声を代弁したのは、大船渡・国保監督の教え子で紫波総合の小野寺監督だ。

 佐々木は3日の前回登板、住田との沿岸南地区予選2回戦と同様に、スライダーやチェンジアップなど変化球を軸にした、力感のないフォームによる制球重視の投球を見せた。

 それでも、部員9人で臨む相手を圧倒した。一回は内野安打と四球で2死一、二塁とされたが、5番打者を三振に斬って無失点。その後、三回先頭まで5連続三振を奪った。

 四回からは少し力の入ったボールが増え、同じ球種でも球速差をつける投球術も披露した。相手に思うようなスイングをさせず、外野への打球は六回に3番打者に許した中前打のみだった。

 大船渡の取材対応はなかったが、紫波総合・小野寺監督は「マウンドにいる姿で守っている選手が安心している。醸し出すオーラが一番すごい。日本一の投手」とうなった。“令和の怪物”の評価は青天井。18日の釜石との春季岩手大会初戦(野田村・ライジングサンスタジアム)を前に、また注目度を高めた。 (井上幸治)

  • 佐々木朗希投手