2019.5.6 17:06

近江が6年ぶり10度目V エース・林、直球を磨き力投派に変身/春季滋賀

近江が6年ぶり10度目V エース・林、直球を磨き力投派に変身/春季滋賀

決勝の滋賀学園戦で好投した近江・林優樹投手(撮影・須藤佳裕)

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 高校野球春季大会滋賀県予選決勝が6日、皇子山球場で行われ、近江が滋賀学園に4-0で勝利し、6年ぶり10度目の優勝を果たした。先発したエース左腕・林優樹投手(3年)が凡打の山を築き、散発の3安打で無失点投球。九回二死走者なしで藤居海斗投手(3年)に交代し、勝利の瞬間は左翼で迎えた。   今大会は5試合すべてに登板し、前日5日の準決勝・綾羽戦でも149球完投をしたばかりだったが、試合後には30分間、酸素カプセルに入るなどしてケアに努め、疲れを見せず投げ続けた。

 「『変化球に頼らない』『直球を打たれたらそれは自分の実力』と試合前から(捕手の)有馬と確認してマウンドに上がりました」

 かねてから甲子園は「必ず戻らないと行けない場所」と話す林の胸中に、劇的なサヨナラ2ランスクイズを決められた昨夏の甲子園準々決勝・金足農(秋田)戦よりも強い悔しさが生まれた試合があった。それが2-5で敗戦を喫した昨秋の近畿大会1回戦・報徳学園戦だ。

 「あの2点を守れていれば選抜にも出られていたと思う。あの負けは忘れられない」

 変化球に頼りきり、直球は捕手の懐に投げ込めない。そして変化球も生きてこないという悪循環。冬に取り組むべき課題が直球であると明確になった一戦でもあった。そこからこの冬は坂道ダッシュや1日最大200回のスクワットなどで下半身強化を行い、直球の切れに磨きをかけた。

 県内でライバル関係を築く滋賀学園を相手にしたこの決勝で、磨いた直球が通用することを実感。確かな自信を持って昨秋以来となる近畿大会に臨む。

 「どんな内容になっても夏につなげられるように、初戦からしっかりと調整して、頑張っていきたいです」

 滋賀代表として25日から始まる近畿大会(奈良・佐藤薬品スタジアム)に出場する。