2019.5.2 13:00

【球界ここだけの話(1610)】神奈川は横浜隼人の大型左腕・佐藤一磨にも注目

【球界ここだけの話(1610)】

神奈川は横浜隼人の大型左腕・佐藤一磨にも注目

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
横浜隼人・佐藤一磨投手は最速143キロの大型左腕=横浜市瀬谷区(撮影・赤堀宏幸)

横浜隼人・佐藤一磨投手は最速143キロの大型左腕=横浜市瀬谷区(撮影・赤堀宏幸)【拡大】

 神奈川に未完の大型左腕がいる。2009(平成21)年夏甲子園出場経験のある横浜隼人の188センチの佐藤一磨投手(3年)だ。横浜隼人といえばフルスイングを前面に押し出した攻撃型野球で神奈川を席巻してきたが、『令和元年』は、待望の大型投手を中心に守りからの野球で神奈川の頂点をめざしていく方向に変えているほどだ。

 新たな元号の初日、5月1日、横浜隼人は横浜市瀬谷区の同校グラウンドで立正大淞南(島根)と練習試合を行い、佐藤は先発で5回を投げ、2安打無四球6三振無失点で終えた。オリックスの中川スカウトグループ長のスピードガン計測で最速は141キロ、長身から角度のある直球とカーブで押し、投げた後に佐藤はこう話した。

 「フォームを変えているところで、力まないように下半身を意識して遠投のような感じで投げました」

 フォーム修正中で、ややインステップで踏み出す右足の幅が狭く、全力投球というより立ち投げのように見えるが、スッと腕が振れると140キロを超える球になり、立正大淞南の打者の打球は、外野のフェンス前で失速した。

 神奈川・藤沢市生まれで、大道小1年で軟式野球を始め、村岡中時代は大和リトルシニアで関東大会どまりで、全国の舞台は踏んでいない。神奈川勢で甲子園へ-を合言葉にする水谷哲也監督の誘いで入学し、鍛えられた体は1メートル88、88キロまで成長し、直球の最速143キロまで進化。この日は使わなかったがスライダー、チェンジアップで押す投球は、指揮官に方針転換させるほどの期待となっている。

 「とにかくフルスイングで打ち勝つ野球をめざしてきたが、この夏は投手を中心に、守って細かく点を取ることを考えている」

 実際に最初の好機、1死二、三塁で4番がスクイズバントで先制し、その後も四球押し出しなどで加点し、7-0で勝利した。

 父・大磨さん(46)は、湘南工大付高時代ラグビーのプロップとして活躍したが、本来は野球部志望だっただけに一磨投手に野球の手ほどきをした。『和の鉄人』の道場六三郎さんに師事し、現在は藤沢市内ですし店『二代目笑楽』を営み、食生活からバックアップしている。

 ドラフト候補の横浜・及川(およかわ)雅貴投手(3年)に視線の集まる神奈川で、既に7球団が視察した横浜隼人の『令和の夏』が注目される。(赤堀宏幸)