2019.5.1 13:00

【球界ここだけの話(1609)】巨人・上原、「令和」での1軍マウンド目指す道のりと葛藤

【球界ここだけの話(1609)】

巨人・上原、「令和」での1軍マウンド目指す道のりと葛藤

特集:
上原浩治
サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・上原

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 背番号19はいま、1軍のマウンドを目指し、汗を流している。4月3日で44歳を迎えた上原浩治。日米通算21年目のシーズンを迎えた右腕は、率直な思いを吐露した。

 「モチベーション。それが1番いま難しいところやね。どこに目標を置いたらいいのか、というのが一番だし。何のためにやっているのかというのが、明確にならないことにはね。もちろん1軍というのは目標にしていますけど、きょう、明日の目標を作らないといけないですし、それを2軍にいる中で、作れるのかなという毎日ですよね」

 昨季、10年ぶりに日本球界に復帰。7月20日の広島戦(マツダ)でホールドを挙げ、日本球界初となる「(日米通算)100勝&100ホールド&100セーブ」の“トリプル100”を達成した。だが、シーズン中から左膝の痛みと闘いながら投げていたこともあり、36試合で0勝5敗、防御率3・63。昨年10月には左膝のクリーニング手術を受けた。

 43歳での手術決断。苦しい思いもあったかと思ったが、上原自身は「苦しいと言うよりも、ぼくは手術をして正解だと思いますし、リハビリも順調にやりました」と前向きに捉え、歩みを進めている。リハビリ中は夫人の美穂さんがリハビリ施設などを探してくれたといい「やっぱり家族がいなかったらできていないことですし」と感謝は尽きない。

 春季キャンプは2軍スタート。オープン戦で2試合に登板したが、開幕1軍とはならなかった。現在、イースタン・リーグで7試合に登板し、7回を投げ防御率3・86。一時はフォームに悩み、「原因が分からないから、頭の中がごちゃごちゃしている」と漏らしたこともあった。

 その後は、足を上げた際のグラブの位置を変えるなど、試行錯誤。「心技体という部分で少し乱れていたということが全部、ブルペンとかピッチングででていたのかなと思います」と自身を見つめ直し、懸命にベストの形を目指している。

 上原は言う。「1軍、2軍関係なく、最後まであがくつもりではいる」と。左膝の状態は問題ない。日々、準備を進めている。元号は新たに「令和」となった。昭和に生まれ、平成に輝き、そして「令和」へ。1軍のマウンドで再び投げる姿を、ファンは待っている。(赤尾裕希)