2019.4.24 14:42

【球界ここだけの話(1603)】ヤクルト・村上、小川監督が求める『皆から愛される選手』になる

【球界ここだけの話(1603)】

ヤクルト・村上、小川監督が求める『皆から愛される選手』になる

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
ヤクルト・村上宗隆

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 19歳が必死に食らいついている。昨年のヤクルトのドラフト1位・村上宗隆内野手(19)が開幕から全試合でスタメンで出場し、22試合に出場した時点で打率・211だが、5本塁打はチームトップ、13打点はチーム4位の成績だ。

 開幕は三塁手のポジションを勝ち取ったが、一塁手の坂口が死球による故障で離脱し、日本ハムからトレードで移籍した太田が台頭すると、一塁を任されるようになった。

 23日の神宮球場での早出練習ではキャッチャー防具を身につけた。九州学院高以来の捕手練習ではない。21日の中日戦(ナゴヤドーム)。一回の1死一塁でアルモンテが放った強烈なライナーを弾き(記録は右前打)一、三塁のピンチに。捕球していれば併殺打となっていた可能性が高いだけに悔やまれるプレーだった。

 捕手のプロテクターをつけたのは速い打球に目を慣らすため。早出練習が行われる神宮外苑の室内練習場で15メートルほどの短い距離から宮本ヘッドコーチが放った強い打球を捕球する練習だった。約20分のノックを終えると村上は汗びっしょりになり、そのまま打撃練習も行った。

 その練習を見ていただけでも必死さが伝わってくるが、4月17日の阪神戦(神宮)では同点の九回の先頭打者で内野ゴロだったが、一塁へヘッドスライディング。188センチ、97キロの体格から一塁に飛び込む姿は正直、想像していなかった。勝利への執念、チームへの貢献…。村上が常々口にすることを体現したプレーだった。

 村上はどんなに豪快なアーチを描いても「守備で迷惑をかけているので…」と第一声は謙遜の言葉が口をつく。そうして毎日、必死に食らいついる姿を見ていると小川監督が求める『皆から愛される選手』になるのは遠くない未来のような気がする。(横山尚杜)