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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】「どないなっているんや?」事情聴取開始でXデーが刻々、あと1カ月半で浮上するしかない

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

「どないなっているんや?」事情聴取開始でXデーが刻々、あと1カ月半で浮上するしかない

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
キャンプ地を訪れた藤原崇起オーナー(左)と握手する阪神・矢野燿大監督

キャンプ地を訪れた藤原崇起オーナー(左)と握手する阪神・矢野燿大監督【拡大】

 チーム打率も本塁打数もリーグ5位。防御率4・58はリーグワースト(19試合消化時点)。こうした状況を目の前にして阪神電鉄首脳の頭に浮かぶ光景は昨年の6月13日の定時株主総会でしょう。あれから1年…。監督を金本前監督から矢野新監督に代えただけで一気にチームの状況が好転すると考えたのなら、あまりにも甘い算段です。

 今の阪神タイガースの経営形態は以前とは大きく違います。かつては阪神電鉄本社が頂点で、いくらチームが低迷しても上から叱責や業務改善、経営改善を要求されることはあり得ませんでしたね。阪急阪神HDの傘下にある現状では、企業のトップは角会長です。株主が不利益を被る事態が全く改善されないとなれば、タイガースの経営陣でさえ刷新される可能性は大いにあるでしょう。阪神ファンの絶大なる人気にあぐらをかき、手ぬるい球団経営、戦力編成を続けていくことはもはや許されないはずです。

 阪神電鉄本社首脳による球団幹部への事情聴取は、予想できる未来への危機感の表れでもあるでしょう。しかし、あまりにも動作が鈍すぎますね。昨オフからの一連のコーチ人事、戦力整備、補強の手ぬるさが現状を招いているとすれば、これから施せる手段は限られています。あと1カ月半の期間でひとつでも多く勝ち、チームを浮上させるしか株主を沈黙させる方策はないでしょう。とにかくガンバレ…阪神ですね。(毎週日曜掲載)

植村 徹也(うえむら てつや)

1990(平成2)年入社。サンケイスポーツ記者として阪神担当一筋。運動部長、局次長、編集局長、サンスポ特別記者、サンスポ代表補佐を経て産経新聞特別記者。阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。ラジオ大阪(OBC)の金曜日、午後10時から「NEWS TONIGHT いいおとな」『今日のトラコーナー』」や土曜日午後6時45分からの「まさとと越後屋のスポーツ捕物帖」に出演中。「サンスポ・コースNAVI!」ではゴルフ場紹介を掲載、デジタルでも好評配信中。

  • 阪神タイガース激励会であいさつする矢野監督
  • 昨年の阪急阪神ホールディングス株式会社の定時株主総会では手厳しい質問が相次いだ
  • 3試合連続KOで2軍落ちの阪神・ガルシア(右から2人目)