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【虎のソナタ】岩貞に伝えたい江夏の“軟投”150球

【虎のソナタ】

岩貞に伝えたい江夏の“軟投”150球

特集:
虎のソナタ
先発の阪神・岩貞=甲子園球場(撮影・福島範和)

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 (セ・リーグ、阪神0-2巨人、5回戦、巨人5勝、20日、甲子園)いわゆる“時差ボケ”という現象はぶり返すのでありましょうか…。

 この日、運動部の当番デスクは白石大地…そうです。会社の金で米のオーガスタまで『マスターズ』のT・ウッズの14年ぶりの栄光を見にいったラッキーなヤツです。

 まだ帰国して3日とあって、時差ボケが少し残る中…春の小川はさらさら行くよ…なんて鼻歌の一つも出るハズでした。

 そして、このポカポカ陽気の甲子園。今度は伝統の一戦の当番デスクとして「まだ少し眠気もありますが、そうも言っていられません。勝ち運のある僕が阪神の甲子園初星を…」と威勢がよかったんです。

 その頃、甲子園ではトラ番キャップ大石豊佳が「前監督の金本知憲さんが、テレビ解説で甲子園にこられました。チームはメッセが抹消されて、能見投手の父上が亡くなられてお休みとか、いろいろございましたが、とにかく気分を切り替えてのぞみますョ」という電話だ。

 金本氏はいわゆる解説の仕事で“登板”なのだが、たまたま中日担当の三木建次記者が甲子園に助っ人で顔を出しているのにバッタリ。いつもならジョークの一つも言うところだが、そこは軽く「オウ!オウ…」と目配せ程度のごあいさつ。三木は「そうはいっても前監督の金本さんの顔を見て選手はピリッとするはずで、その微妙な空気感に期待したい」と言ってきた。ワラにでもすがりたいのが本音なのです。

 そしたら…どないだ。いきなり先頭の近本が遊撃内野安打と相手守備の一瞬のスキをついて脱兎のごとく二塁に走り、慌てたヤングマンの悪送球も誘い、一気に三塁まで…。非常にいい流れを呼び寄せる近本のナイスな走塁だったんです。

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