2019.4.18 08:00

【真中満氏 満点ど真ん中】九回のスクイズに見たヤクルトの“嫌らしさ”

【真中満氏 満点ど真ん中】

九回のスクイズに見たヤクルトの“嫌らしさ”

特集:
真中満氏 満点ど真ん中

 (セ・リーグ、ヤクルト2-2阪神=延長十二回規定により引き分け、5回戦、2勝2敗1分、17日、神宮)ヤクルト打線が、さりげなく他チームを“牽制(けんせい)”する、嫌らしい攻撃を見せた。2-2の九回、1死三塁のサヨナラ機。9番に入っていた広岡に、フルカウントから命じた、3バントスクイズだ。

 結果は、ジョンソンのカーブが外角低めに外れ、広岡は空振り。三走・村上が挟殺され、併殺となった。しかし、作戦としては間違っていない。

 通常なら1、2番までかけて、じっくり攻めるところ。あの場面では、1番に投手の石山が入っていたため、ベンチに残っている代打要員との兼ね合いなどを考慮して、スクイズに打って出たわけだ。

 しかも、決してバントが上手とはいえない広岡にスクイズ。ただ打って勝つ、というだけではない。こうしたオプションも持っているということを、他チームに植え付ける十分な効果があったと思う。

 好調の青柳を打ちあぐねながら、交代後にきっちり追いついた。そして、他チームを牽制。価値ある引き分けといってよい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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