2019.3.24 18:45

米子東・森下、敗戦も秋王者相手に粘投 貫いたプラス思考/センバツ

米子東・森下、敗戦も秋王者相手に粘投 貫いたプラス思考/センバツ

先発の米子東・森下=甲子園球場(撮影・水島啓輔)

先発の米子東・森下=甲子園球場(撮影・水島啓輔)【拡大】

 第91回選抜高等学校野球大会第2日第3試合(米子東1-4札幌大谷、24日、甲子園)米子東(鳥取)が札幌大谷(北海道)に敗れたものの、左腕エース・森下祐樹投手(3年)が4失点で完投するなど、昨秋の神宮大会王者を相手に健闘した。

 「せっかくやるなら強いところとしたいし、自分たちが日本一のチームに勝てば自分たちが日本一を数日間は味わえる。いい相手と当たった」

 試合前の言葉からにじみ出ていたのは底知れぬプラス思考だ。入学当時に約30人いた部員が現在は16人。森下たちの学年は6人しかおらず、練習ができるか不安でいっぱいになりそうなときでさえ、「コミュニケーションも取りやすいし、ご飯を食べに行くときも全員で食べにいける」と明るい。

 練習から「思考力」の大切さを説く紙本庸由監督(37)も大会前から「誰ひとりチームにぶら下がっている選手はいない」と前向きな選手たちの頼もしさを口にしていた。その理由を聞くと「みんながレギュラーになれると思っているから」と周囲を笑わせ、こちらも部員の少なさを何ら気にしていない。

 秋王者を相手に三回までの4失点のみで8回完投と粘投した森下は、「1-4になって次の1点が勝負を決めると思っていて、そこで抑えるのが自分の責任。強い気持ちを持ってやりました」。

 試合後のあいさつで約600人の大応援団が埋めた一塁側アルプス席の前に整列したときには目に涙が浮かんでいたが、この光景を再び夏に広げるために、意味ある1敗ととらえて戦っていく。

  • 米子東・紙本監督=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
  • 試合に敗れた米子東ナイン=甲子園球場(撮影・水島啓輔)