2019.3.22 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】ア・リーグはヤンキース&インディアンスの2強

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

ア・リーグはヤンキース&インディアンスの2強

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ

 米大リーグのキャンプを回って、今年はやりそうだと感じたチームが2つあった。

 まず、2009年を最後に世界一から遠ざかるヤンキース。メジャーには中南米の選手も多く、ワールドシリーズ優勝27度の名門も例外ではないが、ラテン系の乗りはない。昔からあるピリピリとした独特の雰囲気を、今年は特に感じる。

 本気度はチーム編成にも表れている。昨季、打率・297、27本塁打、92打点で大谷(エンゼルス)と新人王を争った三塁手のアンドゥハーに、早くも見切りをつけているようなのだ。パワフルな打撃は文句なしだが、問題は15失策を数えた守備。特にスローイングに難がある。今季は遊撃でゴールドグラブ賞を2度受賞のトロウィツキー(前ブルージェイズ)を補強。看板選手に育つ可能性がある24歳の生え抜きでさえ、レギュラーが保証されていない。

 同じア・リーグ東地区を3連覇中のレッドソックスは、昨季42セーブのキンブレルと73試合に登板したケリーが抜け、後ろが不安。セットアッパーのベタンセスと抑えのチャプマンが健在で、なにより開幕投手を任される田中の調子がよさそうなヤンキースが投手力でも上とみる。

 もう一チームはインディアンス。3年連続でア・リーグ中地区を制し、16年はリーグ優勝(ワールドシリーズはカブスに敗退)したものの、ここ2年はポストシーズンを勝ち上がれない。今年が最後のチャンスとばかりに、陽気なラテン系の選手たちもウオーミングアップから真剣で、練習も工夫されていた。

 中でも驚いたのが、通算269本塁打のH・ラミレスのまじめぶり。昨季までレッドソックスに所属していたが、トラブルが多く、扱いにくい選手だった。ここまで変えたフランコナ監督は大したものだ。

 今季のア・リーグは、この両チームがワールドシリーズ進出を争うと予想する。ナ・リーグは1強だろう。2年連続でワールドシリーズ敗退のドジャース(西地区)はエース左腕、カーショーの出遅れが痛い。ダルビッシュが復帰し、投打ともに充実したカブス(中地区)が最有力だ。 (サンケイスポーツ専属評論家)