2019.2.14 19:46

【球界ここだけの話(1536)】1軍キャンプ昇格の巨人・立岡、原監督の助言で“一流の左打者”目指す

【球界ここだけの話(1536)】

1軍キャンプ昇格の巨人・立岡、原監督の助言で“一流の左打者”目指す

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サンスポ記者の球界ここだけの話
紅白戦で適時打を放つ巨人・立岡=11日、宮崎(撮影・福島範和)

紅白戦で適時打を放つ巨人・立岡=11日、宮崎(撮影・福島範和)【拡大】

 本物の「一流」になるため、古い皮を脱ぎ捨てる。巨人・立岡宗一郎外野手(28)は宮崎での春季キャンプを2軍でスタートしたが、猛アピールで沖縄・那覇での1軍2次キャンプメンバー入りを勝ち取った。

 3日に行われた若手同士による1軍対2軍の紅白戦で2安打を放つと、主力も出場した10、11日の紅白戦もフル出場。3戦で14打数5安打と結果を残し、原監督が「彼ら(立岡、吉川大)の負けん気というのは非常に印象に残りました」と高評価。宮崎キャンプ最終日の11日に1軍キャンプ“昇格”が決まった。

 力強さを増した打撃のヒントを与えた人物こそ、原監督だった。昨秋、3度目の指揮を執ることが決まった直後のジャイアンツ球場での練習。左打ちの立岡は、凡打でも内野安打の確率が上がる三遊間方向を狙って打っていたところ、指揮官から声をかけられた。

 「甘い球が来たら(右翼席へ)たたき込むぐらいの気持ちの中で練習をすることがとても大事だ。その気持ちの中から逆方向に流す分にはいいけど。引っ張れない左打者というのはやはり一流ではない。一流以上の選手を求めるならば、引っ張れるというのは必要だ」

 立岡は2012年にソフトバンクからトレードで加入直後、二軍戦で味方の野手と交錯し、左肘靭帯を断裂。右打席で思い切りバットが振れなくなったため、左打者に転向した。実績のない若手にゆっくりと打撃を築き上げる時間はなく、急いで手に入れたのが逆方向を狙う打撃。それで結果は出ていた時期もあったが、「左手で押し込む大切さは分かっているけど、利き手じゃない左手の使い方がイマイチ、ピンと来ていませんでした」。指揮官の助言は自身を見つめ直すきっかけにもなった。

 秋以降は左手の使い方を研究し、試行錯誤を重ねている。1月の佐賀・嬉野、宮崎・都城で行った自主トレでは、左手だけでのティー打撃などを繰り返し、バットのヘッドが立つスイングを習得。右方向へ鋭い打球が飛ぶようになった。宮崎での3試合も右方向への打撃を意識し、14打数のうち中堅から右方向への打球が11本。右中間を破る二塁打も放った。明らかに昨季までとの違いが表れてきた。

 原監督も「去年の秋から、彼(立岡)と話をしていたものを一貫してやってくれていますね」と意識の変化を感じ取っている。指揮官が探す代走のスペシャリスト「鈴木尚広2世」の候補にも挙げられている立岡だが、今春は打者としての可能性も改めて感じさせている。(谷川直之)

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