2019.2.13 19:00

【球界ここだけの話(1535)】前U-18日本代表監督を務めた小枝守氏の野球人としての“遺言”

【球界ここだけの話(1535)】

前U-18日本代表監督を務めた小枝守氏の野球人としての“遺言”

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U-18W杯1次リーグの日本対メキシコで声を出す清宮幸太郎(右)と小枝守監督=2017年9月1日、カナダ・サンダーベイ

U-18W杯1次リーグの日本対メキシコで声を出す清宮幸太郎(右)と小枝守監督=2017年9月1日、カナダ・サンダーベイ【拡大】

 千葉・拓大紅陵高の元監督で前U-18日本代表監督の小枝守氏が、1月21日に肝細胞がんのため死去した。28日の葬儀・告別式で3人が弔辞を読み上げ、同校野球部の沢村史郎監督(53)は涙を浮かべて小枝氏の野球人としての“遺言”を明かした。

 昨年末に若手指導者の勉強会が開かれ「退院していた小枝さんが“どうしても伝えたいことがある”と参加されました」(沢村監督)。拓大紅陵を全国区の強豪校に育て上げた名将は、指導者としての在り方を熱弁。沢村監督が要約した。

 “いかに子供の心に寄り添い、心揺さぶる指導ができるか。生徒の心の教育をしっかりやりなさい”。67歳の若さで他界した小枝氏は、プレーヤーとしての技術でも体力でもなく、野球人としての「心」を訴えた。

 沢村監督は、小枝氏の誠実な人柄にも触れた。小枝さんは練習帰りに必ずガソリンスタンドへ寄り、愛車を満タンに給油していた。同乗していた沢村監督が理由を聞いたところ「(拓大紅陵高の)理事長、校長先生に何かあったら、いつでも車で行けるようにね。自己満足なんだけどね」と話したという。

 小枝氏の戒名は「守徳院法導日和信士」(しゅとくいんほうどうにちわしんし)。棺には日大三高、拓大紅陵高、U-18W杯時に着用した侍ジャパンのユニホームとノックバット、ボールなどが収められた。

 27日の通夜と28日の葬儀・告別式には、小枝氏と親交のあったプロアマ球界関係者が多数参列した。1980年代後半に拓大紅陵の吹奏楽部に在籍していた男性の姿も。千葉大会と甲子園での演奏を良き思い出として抱き続け、野球部を率いた小枝氏をしのんで駆けつけたという。出棺時は小枝氏が好きだった拓大紅陵の応援曲「勝利のテーマ」が流された。(山口泰弘)

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