2019.1.22 13:00

【球界ここだけの話(1516)】西武・高橋朋、トミー・ジョン手術から再復活を目指す ファンの「トモミー」をもう一度

【球界ここだけの話(1516)】

西武・高橋朋、トミー・ジョン手術から再復活を目指す ファンの「トモミー」をもう一度

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サンスポ記者の球界ここだけの話
西武・高橋朋

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 昨季10年ぶりのリーグ優勝を果たした西武で、個人的に悔しい思いを抱えた選手もいる。2014、15年に2年連続で60試合以上に登板した高橋朋己投手(30)もその一人だ。

 「初めは正直、悔しかったけど、強すぎてそう思っていた自分が恥ずかしくなりました。途中からは一ファンという目線で見ていた。ただ、いざ優勝が決まった瞬間は、やっぱり悔しかった…」

 複雑な思いを吐露したかつての守護神は2016年7月にトミー・ジョン手術を受け、17年シーズンの最終盤に復帰した。昨季は「手術明けで懸けていたし、オープン戦までは順調でした」とアピールを続けていたが3月31日、開幕2戦目となった日本ハム戦(札幌ドーム)で再び事態は暗転する。3点リードの八回から登板し、一死も取れず、わずか8球で降板。左肩の違和感を訴え、長く苦しいリハビリ生活に逆戻りした。「誰の何を信じればいいのか分からなかった…」。優勝へひた走るナインを横目に、1軍はおろか2軍のマウンドに立つこともなく、オフには支配下選手から育成選手へと契約が切り替わった。

 年明けの2日、家族で公園に行った際、美沙紀夫人を相手に軟らかいボールを投げ、再復活への道を歩み出した。現在はネットスローから約20メートルまでキャッチボールの距離を伸ばしているが、「痛くはないけど、良くもない。投げてなさ過ぎて、よく分からないです」と苦笑する。

 再復活へと後押しするのが、ファンの存在だ。左腕の登場曲はE-Girlsの「Follow Me」。マウンドに上がる際には軽快なサビに合わせて、レオ党が「フォロミー」を「トモミー」に言い換えて大合唱し、球場の一体感を生む。本拠地での復帰戦となった17年10月2日の楽天戦では、ひと際大きな大合唱で迎えられ「あれは本当にすごかった。クビになったようなものだし、上がっていくだけです」と、今でも左腕を奮い立たせる。

 だが、少しだけ不安もある。「若い選手も増えて、ファンも若返っている。ぼくのこと知ってますかね? コールしてくれるのかな…期待したいです」。ファンの復帰への期待を背に、ファンへのコールの期待を膨らませ、高橋朋がメットライフへの帰還を目指す。(花里雄太)

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