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【平成の真実(31)】平成25年11月3日「楽天 球団初の日本一」

【平成の真実(31)】

平成25年11月3日「楽天 球団初の日本一」

特集:
平成の真実
嶋(手前)はマウンドに走り、田中と抱擁。苦しみから解放された瞬間だった

嶋(手前)はマウンドに走り、田中と抱擁。苦しみから解放された瞬間だった【拡大】

 東北を本拠地とする球団とファンの悲願が成就した-。平成25(2013)年11月3日、プロ野球日本シリーズ第7戦で、球団創設9年目の楽天が巨人を3-0で下して4勝3敗とし、球団史上初の日本一となった。同23年の東日本大震災から2年。被災地に勇気と希望を届けた。嶋基宏捕手(34)が、28歳だった当時の苦悩や、シーズン24連勝を果たした田中将大投手(30)=現ヤンキース=の秘話を明かした。 (取材構成・広岡浩二)

 【想像外の24連勝】2013年、田中は破竹の24連勝。楽天を頂点へ導いたエースの快投は、球界の枠を超えて世間の耳目を集めた。しかし、正捕手の嶋からは意外な言葉が返ってきた。

 「今だから言えるけど、開幕前の体の状態をみたら、とてもじゃないけど24連勝するとは思ってもいなかった」

 田中は開幕前に、日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。当初の先発から中継ぎに配置転換されて4試合に投げ、防御率2・57。嶋は「気持ちも体も燃え尽き症候群になっていたと思う」と分析した。

 シーズンに入ると田中は、持ち前の気迫を前面に出す投球ではなく、コースに投げ分けた。「春先の仙台は寒いし、肘と肩のことも考えていたと思う。とにかく大事に、丁寧に投げていた」。暖かくなる初夏にかけてギアを上げた。

 田中が投げると打線が援護した。嶋は「テンポよく打たせて取るから、味方もポンポンと点を取る。そして、相手がエース級を当ててこないカードが増えていった。勝てば気持ち、体の状態も上がる。手がつけられない感じになった」という。

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