2019.1.10 13:00

【球界ここだけの話(1505)】DeNA、新人の“風物詩メニュー”は、もう見られない!?

【球界ここだけの話(1505)】

DeNA、新人の“風物詩メニュー”は、もう見られない!?

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
恒例の山登り走で駆け上る昨年のDeNAドラフト1位・東克樹投手

恒例の山登り走で駆け上る昨年のDeNAドラフト1位・東克樹投手【拡大】

 DeNAの新人合同自主トレが8日から神奈川・横須賀市のベイスターズ球場でスタートした。

 DeNAでは毎年、合同トレ初日に3000メートル走を行い、その翌日には球場から約2・2キロ離れた塚山公園(標高133メートル)までの急勾配を駆け上る山登り走が恒例だった。担当記者やファンもこの結果に注目しており、注目選手のスタミナを推し量ったり、上位指名選手に負けない力走を展開する若手の登場を楽しみにしていた。

 ところが今年はまだ行われていない。12日からの第2クールに組まれるとの情報もあるが、どうやら今年から恒例メニューはやらない方向で検討しているようだ。

 これまで3000メートル走では各選手のタイムをトレーナー陣が計測していた。だが関係者によれば別日に行うメディカルチェックのマシンのタイムだけでなく、心拍数や乳酸値など、細部にわたる正確な数値を把握できるという。山登りに関しても「伝統メニューで(登頂後の)達成感やメンタルも鍛えられるが、もっと効率のよい練習メニューもあるのではないか」との結論に達し、例年とは違うプログラムが組まれている。

 受け継がれてきたものをなくすのは勇気のいることだが、チーム強化のためには積極的に新しいものを採り入れる柔軟な姿勢はDeNAらしい部分でもある。

 7年目を迎えた井納は「山の頂上で(当時監督の)中畑さんにポーズをとらされたのを覚えている」と笑った。17年には1位入団だった浜口が山登りの2番手に終わり、母校・神奈川大の愛称を引き合いに「神大が負けた!」と叫んだ。同年は6位入団の尾仲(現阪神)が3000メートル走と合わせて“2冠”となり「上位指名に負けたくない」と闘争心を燃やした姿も懐かしい。「僕が最後の覇者ということですね」とは昨年の“山登り王”の斎藤だ。

 小さなドラマと話題を呼んだ“風物詩”を見られなくなるのは少し寂しいが、チームは進化するために前進している。すべては秋に迎える歓喜のドラマのためだ。(湯浅大)

  • 恒例の山登り走を終えた直後の昨年DeNAドラフト1位・東克樹投手
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