2018.12.28 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】来年は球界全体でいい関係築いてほしい

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

来年は球界全体でいい関係築いてほしい

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ
星野仙一さん

星野仙一さん【拡大】

 今年は年明け早々に、星野仙一さんの訃報が届いた。開幕から1カ月も経たないうちに、衣笠祥雄さんが亡くなった。シーズンが終わると、広島・新井や中日の岩瀬、荒木、浅尾、巨人の杉内、山口鉄ら各球団のレジェンド的な選手がユニホームを脱ぎ、巨人・高橋、阪神・金本の両青年監督は志半ばでチームを去った。1年を振り返ってみると、形はさまざまながら“お別れの年”だったと思う。

 もう一つ、プロだけでなく高校、大学、社会人から女子野球まで、いろいろな団体の関係者と話をする機会を得て、球界の将来に大きな不安を感じた。オリックスと近鉄の球団合併に端を発した球界再編騒動(2004年)の1、2年前のように、ざわざわとした印象を受けた年でもあった。

 野球が実施競技に復活する20年東京五輪に向かって球界が一つにまとまり、これをきっかけに五輪後もいい流れが続くと思っている人は多いと思う。しかし、実際に頑張っている関係者は頭を抱えていて、大変な思いをしている。

 ゴム風船に例えると、いくつかの穴をテープでふさぎながら膨らみを維持している状態。最も大きなテープが、再来年の夏に迫った五輪だ。五輪という“かすがい”によって、球界がつながっているといってもいい。五輪が終わってテープがはがれると、風船は一気にしぼんでしまうかもしれない。

 少子化や環境の変化によって野球の競技人口が減少し、球界の未来が決してバラ色ではないことは、どの団体も分かっている。しかし、どこかに自分のところさえ生き残ることができればという気持ちがあって、なかなか一つになれない。

 プロとアマの関係だけでなく、女子野球や独立リーグも含めて、団体間のつながりや風の通りをよくしてほしい。各団体が誕生した歴史的経緯があり、簡単に風通しがよくなるとは思えないが、球界の将来のためにはやるしかない。東京五輪が終わってからでは遅い。19年は新元号のもとで、いい関係を築き上げる年になってほしい。

 1年間、当コラムをお読みいただき、ありがとうございました。来年は1月11日付でお目にかかります。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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