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【平成の真実(15)】平成16年「球界再編~近鉄消滅&楽天誕生~」「史上初のスト」

【平成の真実(15)】

平成16年「球界再編~近鉄消滅&楽天誕生~」「史上初のスト」

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平成の真実
9月10日の労使協議を終えた日本プロ野球選手会の古田敦也会長(左)は、経営者側の瀬戸山隆三・ロッテ球団代表が求める握手を拒否。次回も決裂し、ストライキが決行された

9月10日の労使協議を終えた日本プロ野球選手会の古田敦也会長(左)は、経営者側の瀬戸山隆三・ロッテ球団代表が求める握手を拒否。次回も決裂し、ストライキが決行された【拡大】

 プロ野球誕生から70周年を迎えた平成16(2004)年、球界は揺れに揺れた。オリックスと近鉄の球団合併に端を発した球界再編騒動は、チーム数削減に反対する日本プロ野球選手会による史上初のストライキに発展。当時、セ、パ両リーグを統括していた日本プロ野球組織(NPB)の長谷川一雄・元コミッショナー事務局長(69)らが、激動の約100日間を証言した。 (取材構成・松尾雅博)

 オリックスと近鉄が球団合併交渉を進めているとの記事が、日本経済新聞の6月13日付朝刊1面に掲載された。パ・リーグが5球団に減る危機に長谷川は「事前に何の相談もなかった。近鉄球団に連絡しても、うちでは分からないとらちが明かなかった」と困惑した。

 同30日に堀江貴文が社長を務めるIT関連サービス会社「ライブドア」が近鉄球団買収に名乗りを上げたが、近鉄本社は拒否した。球界に影響力を持つ巨人のオーナー、渡辺恒雄も「金さえあればいいという問題じゃない。知らない人を入れるわけにはいかんだろ」と近鉄の判断を支持。さらに渡辺は1リーグ制への移行をにおわせ、労働組合・日本プロ野球選手会(以下、選手会)は、まず合併ありきの流れに猛反発した。

 長谷川は「さらに球団が統合することになれば、ますますプロ野球のイメージダウンになると感じた」と述懐する。

 合併の1年間凍結や新規参入の要件緩和を訴える選手会は、9月に入ると毎週末のストライキを視野に入れ、経営者側と労使協議を行った。しかし、具体的な確約を得られないまま決裂。18、19日にプロ野球史上初のストを決行した。

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  • 球界再編騒動をめぐる動き
  • 球団合併反対の横断幕を掲げる札幌ドームのファン(8月6日の日本ハム-ロッテ)
  • ストライキによる9月18、19日の試合中止を知らせる電光掲示板
  • 日本プロ野球組織(NPB)への参加申請を行った事について会見するライブドアベースボールの堀江貴文代表取締役(右)
  • 球界再編騒動を振り返る長谷川一雄氏(撮影・松尾雅博)
  • 7月7日のオーナー会議の会場へ向かう西武・堤(手前左)、巨人・渡辺両オーナー。球界に影響力を持つ2人の発言に注目が集まった
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