2018.11.25 13:00

【球界ここだけの話(1459)】近大・川上、明治神宮大会で意地のHランプ 社会人の舞台で羽ばたけ

【球界ここだけの話(1459)】

近大・川上、明治神宮大会で意地のHランプ 社会人の舞台で羽ばたけ

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サンスポ記者の球界ここだけの話
近大ナイン

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 11月9日から6日間にわたり激闘が繰り広げられた明治神宮大会は、高校の部で初出場の札幌大谷(北海道)が、大学の部では立正大(東都)が9年ぶり2度目の頂点をつかみ、閉幕した。

 関西1位として聖地に乗り込んだのが近大。歴史を振り返れば平成元年も制し、今季は「平成最初の優勝校は近大、最後を締めくくるのも近大」を合い言葉に戦ってきた。準決勝・環太平洋大(中国・四国)戦こそ大敗を喫したが、接戦でも粘り強さを武器に勝利をこぼさない戦いぶりをみせ、全国ベスト4まで勝ち上がった。

 誤算もあった。3年時から正捕手、新チーム以降は副主将としてけん引してきた川上翔大捕手(4年)が神宮出場を決める関西代表決定戦の守備で右手親指の付け根を骨折。ベンチメンバーには入ったが、マスクを被ることはできなかった。

 振り返れば川上は3年春の大学選手権もリーグ戦終盤で左手首を骨折して出場ならず。高知高2年時も選抜前に肩をけがした過去がある。

 「全国大会前にけがが多いのは自分の責任」

 またしても大学生活の最後で悔しさは残った。しかし準決勝、0-6の八回無死一塁。バットを手に「代打、川上」は告げられた。

 「チームには迷惑をかけた。使ってくれた監督さんには感謝しかない」

 手に残る痛みに構うことなく、すべての悔しさをバットに込めてフルスイング。打球を二塁手と右翼手の間で弾ませ、意地でHランプを灯した。チームは平成最後の頂点に立つことはできなかった。しかし、川上ら引退する4年生は、後輩たちが新しい時代で最初の王者となることに期待をかける。

 「自分は守備の人間なのでスローイングには自信がある。そこを伸ばしつつ、誰からも信頼されるキャッチャーになりたい」

 川上は社会人の舞台で野球を続ける。今度こそ全国の舞台で、どっしりと扇の要としてプレーすることを目標に、新しいステージに大きく羽ばたく。(須藤佳裕)

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