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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】矢野監督は脱金本でチームの空気を変えることから着手、まずはじっくりお手並み拝見

【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】

矢野監督は脱金本でチームの空気を変えることから着手、まずはじっくりお手並み拝見

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「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
阪神・岩貞(中央)は藤浪らと汗をかく

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 こうした目に見える、肌で感じる空気感の変化は矢野新監督の意図したところでもあるでしょうね。新監督はグラウンドでも選手とアチコチで会話し、笑みを浮かべています。選手の名前を呼ぶときもニックネームやファーストネームで呼ぶことが多く、練習方法も選手の自主性を重んじています。果たしてこうした“矢野の狙い”はどこにあるのでしょうか。

 「まず秋季キャンプは体が出来上がっていて、選手の立場からすれば技術的にトライしたいことができる。だから、選手個々のテーマに合わせて練習メニューを組むことは理にかなっている。ただ、狙いはそれだけじゃあないだろう。金本前監督時代は特に打撃フォームなどは監督流を押しつけていた。理論が合わない選手たちから不平不満が漏れていた。新監督はそれを知っているから、まずは選手たちに自分たちでテーマを決めさせてやらせているんだろう」

 阪神OBの言葉です。

 さらに首脳陣が選手とのコミュニケーションを重視しているのは、やらせる側とやらされる側で考え方や意思が一方通行にならないようにして、選手側の意見を吸い上げる考えなのでしょう。選手時代のすごい実績で、あまりにも存在感の大きかった前監督時代は、選手側が思ったこと、感じたことを首脳陣に言いにくく、重い空気が漂っていました。「まるで将軍のような強権政治」とまで噂されていました。

 前体制時代にあったムードを矢野新体制は熟知しているからこそ、チームにある空気感をもっと明るく、開かれたものに変えようとしていると思われます。初めての秋季キャンプで醸し出される明るい、笑顔の多いグラウンドの舞台裏は脱金本流なのかもしれません。

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