2018.10.25 11:00(1/2ページ)

【池田純 S-Businessの法則】ドラフト会議ではなく「物語を生み出すショー」

【池田純 S-Businessの法則】

ドラフト会議ではなく「物語を生み出すショー」

特集:
2018ドラフト情報
池田純 S-Businessの法則

 プロ野球のドラフト会議が、25日に開催されます。DeNAの球団社長として経験した当事者の立場で見ると、野球の人気を支える一つの大きな仕組みになっていると痛感します。

 中畑清監督、高田繁ゼネラルマネジャーらと初めて臨んだ6年前の記憶は、今も鮮明です。テレビの生中継。入場の際に浴びたスポットライト。くじを引き当て、お客さんにガッツポーズする関係者。「選手の獲得市場」だった認識が「これは『ショー』なんだ!」という実感に変わりました。

 社長在任中は、監督に勧められても断固としてくじを引きませんでした。お客さんが見たいものを見せる。監督が引いてこそ、その選手とのストーリーが始まる。そう考えていたからです。

 今夜はドラフトの結果を“つまみ”に多くの人が酒を飲みながら語り合い、野球を普段それほど見ない人まで「(金足農高の)吉田は、どこに行ったんだ」と盛り上がることでしょう。昨年でいえば清宮選手。彼のことは10歳になる私の娘まで知っているほど。甲子園のヒーローの行く末は国民の関心事となります。

 スポーツビジネスの先進国、米国ではNBA(バスケットボール)、NFL(アメリカンフットボール)などにも取り入れられ、数日前からテレビがドラフト一色になるなど、「ショー」としての機能がフルに発揮され、盛り上がります。一方で「競技性」を追求する欧州では、その文化が薄い。Jリーグをはじめ、新たに開幕した卓球のTリーグなど、日本の野球以外のスポーツも同様です。

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