2018.10.12 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】CS制度や引退試合は否定はしないが…状況の変化に応じた見直しや改革必要

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

CS制度や引退試合は否定はしないが…状況の変化に応じた見直しや改革必要

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小早川毅彦のベースボールカルテ

 クライマックスシリーズ(CS)が、13日に開幕する。セ・リーグは広島、パ・リーグは西武が早々と優勝を決め、今季もCSまで間延びしたなと感じる。

 1カ月ほど前は2位争いがもつれそうだと思っていたが、意外にあっけなかった。そのせいか、レギュラーシーズンはまだ終了していないのに、試合を押しのけてドラフトや監督交代、選手の引退が話題の中心になる日が多い。

 リーグ3連覇を飾った広島は2013年、借金3の3位で初めてCSに出場した。ちょうど「カープ女子」という言葉が全国区になり、16年ぶりのAクラスに盛り上がっていたので、勝率5割以下での出場にも、それほど違和感はなかった。こんな現象は、めったに起きることではないと思っていたからだ。

 10年の日本シリーズを制したロッテは、“史上最大の下克上”が話題になった。レギュラーシーズン3位からの日本一はこれ1度きりだからいいものの、何度も起きるようになると、制度そのものを考え直さなければいけなくなるだろう。

 今季の終盤は、引退試合やセレモニーも多かった。昔は本当に限られた選手だけがやってもらえて、野手の引退試合は相手投手が敬意を表して、真っすぐしか投げないのが当たり前だった。しかし、今は試合の流れの中で普通に勝負している。なにより、レギュラーシーズンの大事な1試合を引退試合に使える雰囲気ができていることに、複雑な思いがする。

 ついでに言わせてもらうと、オフに開催されている12球団合同トライアウトは、本来の目的である戦力外選手の再雇用の場になっているのだろうか。制度というものは、形骸化してしまっては意味がない。

 個人的には、CSという制度に賛成だ。引退試合にしても、否定はしない。しかし、状況の変化に応じた見直し、改革は必要だと強く感じさせられるシーズンになった。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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