2018.9.21 12:00

【ダッグアウトの裏側】ハーバード大出身GM編成のアスレチックスが快進撃 筆者の開幕前予想は大外れ…

【ダッグアウトの裏側】

ハーバード大出身GM編成のアスレチックスが快進撃 筆者の開幕前予想は大外れ…

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ダッグアウトの裏側
アスレチックスはデービスを筆頭に長打力が炸裂(USA TODAY)

アスレチックスはデービスを筆頭に長打力が炸裂(USA TODAY)【拡大】

 米大リーグではア・リーグはほぼ決着がついた。16日(日本時間17日)時点の地区1位は東からレッドソックス(マジック2)、インディアンス(決定)、アストロズ(同9)で、ワイルドカードはヤンキースとアスレチックスだろう。

 私の開幕前の順位予想で大外れだったのは、西地区で4年連続の最下位にしていたアスレチックス。「できるだけ多くの試合を勝っていくだけだけ。マジックナンバーは関係ない」とメルビン監督は、まだアストロズを逆転しての地区優勝をあきらめていない。

 後半戦はここまで35勝17敗(勝率・673)の快進撃。名門ハーバード大出身のフォーストGMが編成した若手中心のチームが開花した。

 打線は長打力があり、チーム本塁打数がヤンキースに次ぐ2位。その筆頭が両リーグトップの43本塁打を放っている指名打者のクリス・デービス(30)だ。身長1メートル80足らずの右打者だが、3年連続の40発以上はオークランドに本拠地を移転した1968年以降の球団記録。あのカンセコ、マグワイア、ジアンビを上回る量産を続けている。

 救援陣も素晴らしい。先発投手を除いた防御率はアストロズに次ぐ3・25。抑えのトレイナンは7勝2敗37セーブで、防御率は0・85。ファミリア、ロドニーという元セーブ王もおり、1点差試合の勝率・707はメジャー30球団トップだ。

 勢いはあるものの、ポストシーズンでは先発陣に大きな不安が残る。4月のレッドソックス戦でノーヒットノーランを達成するなど12勝で勝ち頭だったマナエアが左肩手術で今季絶望。故障者続出で2桁勝利の投手が不在となっている。地区シリーズに進んでも、だれを投げさせるか苦慮するような状況だ。

 ただ有望な三塁手のチャプマンら将来が楽しみな選手は多い。再び筆者の予想を覆すようなサプライズを起こして、東京ドームで来春開催されるマリナーズとの開幕戦への期待を高めてほしい。

田代学(たしろ・まなぶ)

サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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