2018.9.10 13:28

【球界ここだけの話(1388)】さすがの阪神園芸もお手上げだった話

【球界ここだけの話(1388)】

さすがの阪神園芸もお手上げだった話

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
整備する阪神園芸のスタッフ=西宮市の阪神甲子園球場(撮影・二星昭子)

整備する阪神園芸のスタッフ=西宮市の阪神甲子園球場(撮影・二星昭子)【拡大】

 姿をあらわすだけで歓声が起こり「職人技」の文字が輝くフェースタオルをかかげながら声援を送るファンもいた。選手の話ではなく、降雨のなか、阪神園芸のスタッフらがグラウンド整備を行うために登場したシーンだ。

 前日9日に甲子園で行われた巨人戦は四回裏の阪神の攻撃に入る直前、午後3時9分に降雨が強まり、1時間28分の中断後にノーゲームが決まった。この88分間、責任審判の真鍋球審と試合再開に向けて話し合いを重ねた阪神園芸・金沢甲子園施設部長が舞台裏を説明した。

 「いつも中断するときは(審判と整備に)どれくらい時間がかかるか、どんな作業をするかという話をします。(前日は)砂を入れている間に水が引いてくるという説明をして、実際にライン(白線)を引いて(試合が)できる態勢を作ったんですが、こんな感じで…」

 午後3時54分に阪神園芸スタッフが内野に砂を入れ始め、マウンドのシートをあげるなど作業を急ピッチで進め、もうすぐ再開か…という午後4時半ごろから再び雨脚が強まった。これまで何度も“神整備”をみせてきた金沢部長も「せっかく(ファンが)あんなに応援してくれていたのに。残念ですね」とお手上げだった。

 雨の降り方も、グラウンドの回復を遅らせていたという。同じ甲子園で行われた7月26日の広島戦は試合開始直前の豪雨に襲われ、小降りになって整備を開始。するとみるみる水が引き、1時間12分遅れで試合を行うことができた。前日9日はなかなか水が引かず、阪神園芸スタッフも苦労した。

 「弱い雨が降ったりやんだりする方が、われわれも整備しにくい。7月26日の試合は直前の土砂降りで、(土の)表面を雨がたたき付けるので水が引きやすいんですよ」

 悪条件も重なってグラウンド整備の精鋭たちでも今回ばかりは手に負えなかった。天候には勝てず、球団史上最長の20連戦の可能性も出てきた。甲子園で開催される試合はまだまだある。阪神園芸と雨雲の戦いも胸突き八丁にさしかかる。(新里公章)

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