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さらば新井さん…今季限り引退 広島と阪神で20年、愛された男の41歳決断

さらば新井さん…今季限り引退 広島と阪神で20年、愛された男の41歳決断

新井貴浩の年度別打撃成績

新井貴浩の年度別打撃成績【拡大】

 02年オフに阪神へ移籍した金本の背中を追って、07年オフに虎移籍を決断。会見では「つらかったです。もうカープのユニホームを着られないのが寂しい」と涙を流した。その後、阪神では4番を務めるも優勝を果たせず、出場機会も減っていき、打席に立つとスタンドから厳しいヤジも飛んだ。身も心もボロボロになり、そのときに相談に乗ってもらったのも当時ヤンキースに所属した黒田氏だった。

 自由契約を選択し、黒田氏とともに15年に広島に復帰。3月27日のヤクルト戦(マツダ)、七回に代打で登場。右飛だったが、大歓声が沸き起こり「生涯忘れることはないです」。翌16年には通算2000安打を達成し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献。MVPに選出された。その年限りで引退した黒田氏の「お前はボロボロになるまでやれ」とのエールとともに広島への恩返しの思いを引き継いで、チームを引っ張ってきた。

 「自分は別に大したセンスもない。練習することでここまでこさせてもらいましたしね、運のいい選手だったなと思います」

 誰からも愛される「新井さん」。五回には代打で空振り三振に倒れたが、阪神ファンからも大声援が沸き起こった。「そういう声も届いていたし、打ちたかった」。現時点では引退試合は予定されておらず、レギュラーシーズン、そして日本一を目指すポストシーズンの戦いが最後の勇姿となる。球団史上初の3連覇、そして34年ぶりの日本一へ、ポリシーの「全力疾走」で駆け抜ける。 (柏村翔)

ヤンキースなどで活躍した後、広島に戻り、新井とともに16年の優勝に貢献した黒田博樹氏「言葉で聞いたときはショックだった。最後までたくさんの声援を受けて一日一日を過ごしてもらいたい」

新井 貴浩(あらい・たかひろ)

 内野手。1977(昭和52)年1月30日生まれ、41歳。広島県出身。広島工高、駒大を経て、99年D6位で広島入団。2005年に本塁打王(43本)獲得。07年オフにFAで阪神移籍。11年に打点王(93打点)。14年オフに再び広島へ。16年4月26日のヤクルト戦(神宮)で通算2000安打を達成。リーグ優勝に貢献し、MVPに選出された。通算2370試合出場、打率・278、319本塁打、1299打点。1メートル89、102キロ。右投げ右打ち。今季年俸1億1000万円。背番号「25」

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  • 晴れ晴れとした表情で会見した新井。誰からも愛された男が今季限りでユニホームを脱ぐ
  • 五回、代打に向かう新井に大きな声援が送られた
  • 黒田博樹と抱き合い涙を見せる広島・新井貴浩=東京ドーム(撮影・山田俊介)
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