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【虎のソナタ】新井、小林繁…それぞれの「引き際の美学」

【虎のソナタ】

新井、小林繁…それぞれの「引き際の美学」

巨人から移籍した小林繁は、阪神の5年間で自分の命を削っていた

巨人から移籍した小林繁は、阪神の5年間で自分の命を削っていた【拡大】

 阪神打線のその夜は13点の猛打で援護した。

 実は小林はヘビースモーカーと言えた。しかし彼は「タバコを吸っているところは撮らないでくれ…」とこだわった。それほど常に緊張し、巨人戦のあとはプレスルームで震える指で火をつけたが…トラ番記者だった筆者には、明らかに自らの緊張感の限界をこえたマウンドを続けていたのだった。

 巨人で6年、阪神で5年…でも実は小林繁はその5年間自分の命を削って“男の意地”を貫いたのだ。その無理が響いたのか。わずか31歳で「燃え尽きた…」とポツリと言って突然引退し…やがて日本ハムで投手コーチだった2010年1月、突然に倒れて帰らぬ人となった。享年57。

 「一度ゴルフに行こう」と約束していたのに…ついに果たせなかった。

 新井と小林…それぞれの『男の引き際』の美学…強い広島に挑む若虎の戦いがダブって見えた。

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