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【ワンス・アポン・ア・タイム】ブーマー(1)阪急で私は浮いていた

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ブーマー(1)阪急で私は浮いていた

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 オープン戦が始まると上田さんに伝えた。「最初は1日1打席、フル出場は最後の2、3試合でいい」と。上田さんは認めてくれた。その年に三冠王になったけど、まだ結果が出ないうちに僕の考えを尊重してくれた。だから逆に、結果を残さなきゃって。その信頼関係は、最後まで変わることはなかった。

 一度だけ険悪な雰囲気になったかな。負けが込んでいた時、練習でいつものようにジョークを飛ばしていたら「何やってるんだ!」と上田さんが険しい表情で睨んだ。「なんでそんなに神経質になってるんだ? 長いシーズンこういうことだってある」と返したら言い争いになった。お互いに思っていることを言ったらすっきりしたけど、メディアの前でやってしまったのが悪かった。

 フロントの人たちが心配して、次の日、メディアの前で握手をさせられた。でもあのとき、上田さんはこう耳元でつぶやいたんだ。

 「クレイジーね」

 正直、理不尽だと思ったよ。なんで、わだかまりなんてないのに仲直りしなきゃいけないんだって? でもあのとき、それを一番わかってくれたのが上田さんだった。

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  • ビールかけでの恩師・上田監督(右)とのワンシーン。ブーマー氏にとってお気に入りの写真という(本人提供写真)
  • グラウンドで牛とも“共演”したブーマー氏(右)(本人提供写真)
  • 懐かしそうに当時を振り返るブーマー氏(撮影・丹羽政善通信員)
  • ブーマーの年度別打撃成績
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