2018.8.31 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】CS進出には投手整備より打ち勝つ野球を!

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

CS進出には投手整備より打ち勝つ野球を!

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ

 今季は規定投球回(チームの試合数×1)に達している投手が少ない。30日現在でパ・リーグは12人(昨季最終は13人)、セ・リーグにいたっては9人(同12人)だ。ヤクルト、阪神、中日、DeNAの4球団は各1人。異常といっていい。

 広島は23日のヤクルト戦の九回に丸の3ランで追いつき、続く鈴木のソロでサヨナラ勝ち。阪神は26日の巨人戦で八回に梅野の2ランなどで一挙6点を奪い、逆転勝ちした。今季は漫画の世界のような試合が例年より多く、セーフティーリードなんてないのかと思ってしまう。

 今季は、シーズンを通して“打者天国”だ。チーム打率はそれほど高くなくても、本塁打が多い印象がある。実際に昨季の1試合平均はパが1・62本、セが1・49本。今季はここまでパが0・1本ちょっと、セは約0・2本近く増えている。

 日本野球機構は定期的に統一球の反発係数の検査を行っていて、数値は基準内に収まっているそうだ。なのに、極端な言い方をすると、バットの芯で捉えさえすれば、しっかりと振り抜かなくてもスタンドに届く。投手にしてみると「どうして、あの打ち方で入るの?」との思いだろう。

 開幕当初の投手陣の戦闘能力を「10」だとすると、夏場はどのチームも「5」くらいに落ちる。明日から9月。猛暑もようやく、和らいできた。例年なら、涼しくなる終盤戦は夏場にバテた投手や故障していた投手が戻ってきて、「8」近くまで上がるものだが、今季は関係なさそうだ。

 パは上位3チームが西武、ソフトバンク、日本ハムにほぼ絞られ、セは2、3位をめぐる争いがまだまだもつれそうだ。もう投手陣の整備うんぬんより、単純に打ち勝つ野球をするしかない。クライマックスシリーズに進出するのは、それができたチームだろう。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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