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【乾坤一筆】縁感じた人とのつながり

【乾坤一筆】

縁感じた人とのつながり

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 高校野球で覚えた、珍しい名字がもうひとつある。西大立目(にしおおたちめ)審判員だ。70年代、まだ手書きだった甲子園のスコアボードに、漢字4文字が窮屈そうに並んでいた。フルネームは西大立目永(ひさし)という。

 早大に入学すると、体育の講師覧に名前を見つけた。担当はソフトボール。厳しい先生で、「開始時間には運動着に着替えて、グラウンドにいるように。1秒でも遅れたら出席とみなさない」と宣言された。そして「横一列に並べ。ストライ~ク。さあやってみろ」。授業は審判のコールの練習から始まった。

 課題の一つに、東京六大学リーグ戦のスコアブック提出があった。指定カードは、なぜか法大-東大。右翼席に座ると、数メートル前にオーラを放つ大柄な選手が守っていた。法大の4番・小早川毅彦外野手だった。

 西大立目先生は2002年に66歳で亡くなられた。私は今、サンケイスポーツ評論家の小早川氏と仕事をしながら、いろんな縁があるものだと感じている。

■松尾 雅博(まつお・まさひろ)

 1988年、産経新聞社入社。巨人などプロ野球、2000年シドニー五輪を担当。産経新聞運動部デスク、サンケイスポーツ運動部デスクを経て、現在は運動部編集委員。好物は辛子明太子。

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