2018.8.17 13:00

【球界ここだけの話(1365)】DeNA・石川の思い「勝つことが一番のミーティング」

【球界ここだけの話(1365)】

DeNA・石川の思い「勝つことが一番のミーティング」

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
DeNA・石川雄洋

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 印象的な三振だった。14日の中日-DeNA(ナゴヤドーム)での九回、DeNA・石川は両手を膝につき、しばらく動かなかった。

 九回に1点差を追いつき、さらに代打・倉本の勝ち越し打で逆転に成功。なおも二死満塁で打席に立ったのが石川だった。追加点の欲しい場面だったが、フルカウントから中日・岩瀬が投じた内角高めのスライダーにバットは空を切った。

 試合は1点のリードを守護神・山崎が守り切りDeNAの勝利。ここ最近では見る機会の少なかった粘った末の逆転勝利となったが、印象に残ったのは好機での凡退に悔しさをあらわにした石川の姿だった。

 さかのぼること3日。DeNAは11日の阪神戦に敗れると、借金はラミレス監督体制ではワーストに並ぶ「11」にまで膨らんだ。試合後、記者はチームの初代キャプテンで、生え抜きでは現役最古参となる14年目の石川に、低迷するチームの状況を打破するために必要なことを尋ねた。

 「勝てていないことは選手が一番分かっているんです。野手が打てていない、投手が抑えられない。一番悔しい思いをしているのは、試合に出続けているレギュラー選手ですよ」。選手全員の思いを代弁した。チームが少しでもいい方向に向かうため、選手でミーティングを行うことはないのか聞いてみたところ、こう返ってきた。

 「今のところ、そういうことはしていないけど、(低迷している)原因は一つじゃない。話し合って解決するものではない。勝つしかないんです。勝つことが一番のミーティングなんじゃないですかね」

 当たり前だが、プロとして勝つために全力を尽くしている。たとえ先制されようとも「各回に1点ずつでも取っていけたら終盤に追いつけるじゃないですか。ウチは打撃はすごいチームなんですから」と力説した。

 翌12日の阪神戦。石川は1点を追う二死満塁から、12球粘った末に相手の押し出し四球を誘い、同点へ導いた。試合にも勝ち、ラミレス監督はこのプレーを勝因の一つに挙げた。グラウンドで黙々とプレーする姿は静かなる闘志。チームの低迷は続いている。だが石川のファイティングスピリットこそ、何とか上位に食い込もうと戦うチームの象徴だ。(湯浅大)

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