阪神・球場別本塁打【拡大】
「雰囲気を変えられてよかった」と胸を張る一発は、7月4日の中日戦(甲子園)以来、20試合ぶり。昨季は3勝を献上したDeNA・浜口に、阪神戦で初めて黒星をつける一発となった。
金本監督は「向こうの失投でしょうけどね。あっこで…」としたが、恋女房の一撃が虎に勢いをもたらした。12安打8得点の猛虎劇場で、今季初の3カード連続の勝ち越しを決めた。梅野は六回無死でも左翼線に二塁打を放ち、今季12度目のマルチ安打とハッスル。リードで小野の6勝目もアシストした。
これでチームは今季、横浜スタジアムで9勝1敗。チーム本塁打は10試合で13本で42試合で12本だった本拠地・甲子園を抜き去り、球場別トップに躍り出た。指揮官も「みんな、ここにきたらよく打つよ」と笑うように、この日は5人がマルチ安打を記録。打線爆発のきっかけを、横浜で確実につかんでいる。
プロとして大きな一歩を踏み出したのもここ、横浜だった。ルーキーイヤーだった2014年4月27日、左中間スタンドへプロ初本塁打をほうり込んだ。記念球は福岡の実家にある。だが、年末などに帰省しても決して思い出に浸るようなことはない。