2018.8.10 12:00

【ダッグアウトの裏側】カブスの「ジャーニーマン」は右腕チャベス メジャー歴11年で9球団渡り、優勝リング目標

【ダッグアウトの裏側】

カブスの「ジャーニーマン」は右腕チャベス メジャー歴11年で9球団渡り、優勝リング目標

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ダッグアウトの裏側
ジェシー・チャベス(AP)

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 米スポーツ界では、いくつもの球団を渡り歩く選手を「ジャーニーマン」(journeyman)と呼ぶ。大リーグで最多の13球団に所属した「旅人」は、アストロズなどで通算109セーブを挙げたオクタビオ・ドテル元投手と、同101勝のエドウィン・ジャクソン投手(アスレチックス)。ジャクソンはまだ現役だから単独トップに立つ可能性がある。

 この2人に数ではかなわないものの、メジャー歴11年ですでに9球団を渡り歩いているのが、カブスのジェシー・チャベス投手(34)だ。ウエーバー公示なしのトレード期限(7月31日)が迫った同19日にレンジャーズからトレードされた。

 チャベスに初めて会ったのは、パイレーツでのマイナー時代。2008年の春季キャンプで元巨人の桑田真澄らとメジャー枠を争った。中継ぎ右腕として73試合に登板した09年オフ、岩村明憲とのトレードでレイズへ。約1カ月で1球も投げずにブレーブスへ放出された。当時は川上憲伸がいたので再会すると、こう話していた。

 「それぞれのトレードには意味があると思っている。このチームには手本になる投手が多くいるから、何かヒントがないか目も耳も開いている」

 愛称は、スペイン語で痩せすぎを意味する「フラーコ」。少しずつ体が大きくなり、14年にはアスレチックスで自己最高の8勝(8敗)をマークしたものの、翌15年にはア・リーグワースト2位の15敗(7勝)を喫した。ロングリリーフを兼ねた先発5番手候補という不安定なポジションも、トレード要員になってしまう要因だろう。

 「メジャーに昇格して、フリーエージェントの権利を得て、10年プレーもした。死ぬまでに達成したいことで、もっとも難しいのが優勝リングだ」とチャベスはシカゴの地元メディアに語っていた。カブスなら悲願達成のチャンスがある。

田代学(たしろ・まなぶ)

サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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