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【虎のソナタ】いずこに?藤浪よ戻ってこーい!

【虎のソナタ】

いずこに?藤浪よ戻ってこーい!

特集:
藤浪晋太郎
虎のソナタ
七回攻撃前に大阪桐蔭ナインは円陣を組む。西谷監督(左から3人目)の指示は…

七回攻撃前に大阪桐蔭ナインは円陣を組む。西谷監督(左から3人目)の指示は…【拡大】

 作新学院は最後まで大阪桐蔭を必死で追いかけた…。

 しかし、0-1の八回二死から大阪桐蔭・藤原の右翼への打球が“明暗”を分ける。非情な現実はえてしてひょいッと現れるものだ。

 「絶対に刺す。刺せば流れがかわる! と僕が突っ込みすぎた。焦りと準備不足と自分の実力不足です」と作新の1年生右翼手・横山は肩をふるわせた。

 本業は捕手。甲子園直前につけた背番号は「17」。打力を買われた。そしてソレは起きた。だが彼は2点を追う九回、絶望のふちにありながら先頭打者としてヒットを打った。もうズブぬれの人生に疲れ果てたおじさんとしてはこの横山君の、それでも九回に放ったヒットに拍手を送りたい。

 人生って…ひょっとしたらひょっとするかもしれないじゃないか。ああだが人生っていつもそんなロマンチックなものじゃない。涙も枯れ果てたおじさんが言うのだから間違いない。

 それで思い出した。1964(昭和39)年、阪神優勝の年のこの8月6日、神宮での国鉄-巨人の七回に2点を追う巨人は打者広岡達朗の時、なぜか三塁走者長嶋茂雄が突如ホームスチールを試みた。投手は金田正一。もちろんアウト! 打席の広岡は激怒した。ヘルメットをたたきつけ「俺がそんなに信用できないのか!」。試合後に“大騒動”になる。なぜあんなところで長嶋は走るのか。やってられない! 監督川上哲治は「あれはサインだ」として長嶋のヒラメキ? をかばった。これがどれだけ“嫌われ役”の川上監督に集中砲火となったことか…。でも…長嶋はよかれとして走ったのだ。それを監督は平然と「俺が命じた」とした。後に川上さんに聞くと幼い息子さんは「僕、鶴岡監督(南海)の息子で生まれたかった…」とポツリといったそうである。

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