2018.8.5 13:00

【球界ここだけの話(1353)】近畿で唯一優勝ない滋賀の代表校・近江に追い風 今年こそ大優勝旗の瀬田の唐橋越え-

【球界ここだけの話(1353)】

近畿で唯一優勝ない滋賀の代表校・近江に追い風 今年こそ大優勝旗の瀬田の唐橋越え-

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
選手宣誓をする近江・中尾雄斗主将=甲子園球場(撮影・門井聡)

選手宣誓をする近江・中尾雄斗主将=甲子園球場(撮影・門井聡)【拡大】

 歴史を紡いできた夏の選手権。その第100回大会が、青いユニホーム姿の近江(滋賀)、中尾雄斗主将(3年)の選手宣誓などで幕を開けた。

 昨夏に花咲徳栄(埼玉)が県勢初優勝を飾り、過去99回のなかで優勝経験がないのは19県となった。おひざ元の近畿で唯一の存在が、今春の第90回選抜大会で県勢初の3校出場を果たした滋賀。今夏は好投手左腕・増居翔太投手(3年)を擁した彦根東やデータ分析戦法で注目を集めた膳所、春の県大会を制した比叡山などの好チームがひしめく大会を、近江が制して甲子園切符を手にした。

 「近江の風が吹いていますよ」

 1日の甲子園見学のときに武田弘和部長(36)がニヤリと笑った。県大会優勝を果たした7月28日には京山(DeNA)が約3カ月ぶりに、翌29日には小熊(中日)が2年ぶりに勝利投手となるなどOBたちも奮起。そして、何よりも強い“追い風”が吹いたのは2日の組み合わせ抽選会で、開会式での大役を引き当てたときだ。

 抽選直後は「まさか…」と驚いていた中尾だが、選手権大会を築いてきた先人たちへの感謝などを盛り込み、堂々と宣誓を務めあげた。

 「春の選抜で星稜(石川)に悔しい負け方(3回戦、3-4の延長十回サヨナラ負け)をして、練習を積んできました。100回記念に出られたのはいいけど勝っていかないとだめです」

 試合に向けては真剣な口ぶりだ。2年生だった昨夏は県大会決勝で敗れ、甲子園の出場権が彦根東の手に渡った。その悔しさが主将に立候補した原動力。加わったセンバツの悔しさもバネにし、ここまでチームを束ねてきた。

 「2001年の記録を超えたいです」

 県勢としては01年に先輩たちが成し遂げた準優勝が最高成績だ。県人は浮世絵師の歌川広重が「近江八景」でも描いた瀬田の唐橋を「深紅の大優勝旗が渡ったことがない」と話すことがある。今年こそ-。青き戦士たちはこの節目の第100回大会で大きな目標に挑む。(須藤佳裕)

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