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【球界ここだけの話(1349)】巨人・菅野が憂う野球界の未来 野球人口拡大への「壁」

【球界ここだけの話(1349)】

巨人・菅野が憂う野球界の未来 野球人口拡大への「壁」

特集:
菅野智之
サンスポ記者の球界ここだけの話
汗をぬぐう菅野

汗をぬぐう菅野【拡大】

 「じゃあ、なんでゴルファーが世界で苦戦を強いられているのか。アメリカでは、どこでもゴルフコースがある。10ドル、20ドルで芝の上から打てる。僕は思いますよ。小さい頃からこの環境なら絶対勝てるって。根底のところを考えないと、絶対に無理。幼稚園訪問や野球教室を見て、野球をやりたいな、楽しそうだなと思ってもできない。やる場所がなくて」

 子供たちのためには何が必要なのか。菅野は、試合前日などにも球場を訪れた子供たちやファンのサインの要望に応え、笑顔でペンを走らせる。環境を整えることと同時に、子供たちの興味を引く努力が必要だということをしっかりと認識している。プロ野球選手だからこそできることを。

 「ローテーションで投げた投手や選手が、ファンサービスをすればいいと思う。そっちの方がよっぽどうれしいよ。子供たちが何が楽しいのか分かっていない。何してもらいたいって。自分たちの収益上げて、それがみんなのためになるんじゃない。ボール拾いを一緒にさせてあげるとか。グラウンドを見学させてあげるとか」

 プロ野球を観戦する人の数は近年、増えている。球団の企業努力があり、選手会を中心とする選手たちの努力もある。それだけ、まだまだ野球に魅力があるということだ。だからこそ、「大人たち向け」の野球ではなく、子供たちにも目を向けた努力をしてほしい。

 でなければ、将来、野球を観戦する人が増えても、プレーする選手が減ってしまうような事態にならないとも限らない。「野球人口を拡大したい思いはもちろんあるよ。みんなある。でも、僕たちだけでは限界がある。プレーで魅せるのは当たり前」と菅野。選手たちだけではどうにもならない「壁」があるのは確かだ。1、2年先ではない。5年、10年、20年先を考えて、ぜひ子供たちへの環境を整備してほしい。それが必ずや、大人たちに返ってくるはずだ。(赤尾裕希)

  • 菅野は先月、西日本豪雨被害を受けた岡山県倉敷市真備町の少年野球チームと交流会を行い、子供たちに野球指導した
  • ヒーローインタビュー後、スタンドのファンに手を振る菅野
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