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【虎のソナタ】「甲子園歴史館」入館100万人到達の日に…

【虎のソナタ】

「甲子園歴史館」入館100万人到達の日に…

特集:
虎のソナタ
入館100万人目となった藤本悠希くん(中央前)とそのファミリーが吉田義男顧問(右)と百北幸司館長(左)と記念撮影

入館100万人目となった藤本悠希くん(中央前)とそのファミリーが吉田義男顧問(右)と百北幸司館長(左)と記念撮影【拡大】

 (セ・リーグ、阪神3-9広島、14回戦、広島10勝4敗、26日、甲子園)試合開始の2分前に突如としての土砂降りの雨が藤浪晋太郎の“気負い”をズブ濡れにして冷やしてくれたかもしれない…と思った。

 しかし、今季初の広島戦先発…相手はあえて左打者を7人並べてきた。しかも1時間12分のスタートの遅れによる微妙な心理状態は藤浪にとってはクールビズにはならなかった。

 いきなり32球。4四球2安打…藤浪が生まれる前から「トラ番」記者で目の前をタイガースの貧打とそれを黙々とカバーしてきた投手の群像が周り、灯籠(とうろう)の影絵のようにクルクルと通過していくのを見てきた。

 もちろんシロウトの“おか目八目”だが、あれだけの資質を持つ投手がマウンドに立ち→構える→下半身でなく上体だけで投げる→梅野のミットの位置とは逆にヌケる…筆者は評論家ではない。ないが…こんなに藤浪は“たどたどしい投手”だっただろうか…と胸が痛む。

 技術? 違う。フォーム…違う! 小手先の話ではない。もっと大きなグランドデザインの部分で問題があると思う。こんな時、新米の江夏豊をメンタリティー(精神面)から“調理”した名シェフ藤本定義という教育者をいつも思いだすのは、ないものねだりなのだろうか? 残念でならない…。

 結局、1時間ほどで雨はやみ、甲子園という舞台は阪神園芸のいまや名物にもなったグラウンドの「整備」の流麗さによって見事にゲームはスタートした。

 満員のファンは、家族連れも、夏休みの子どもたちも雨に濡れた弁当をひろげ、楽しそうに声援を送る…胸がつまる。涙がこぼれそうになった。

 27日からタイガースは真夏の長期ロードに出るのだ。高校野球に舞台を明け渡す。そこには100回という青春に対する長い“敬意の歴史”があるんだ。

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