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【科学特捜隊】打者・大谷の前半戦を分析

【科学特捜隊】

打者・大谷の前半戦を分析

特集:
科学特捜隊
大谷翔平
6月のレンジャース戦でハメルズの変化球に空振り三振を喫した大谷。左腕対策が後半戦の鍵を握っている (共同)

6月のレンジャース戦でハメルズの変化球に空振り三振を喫した大谷。左腕対策が後半戦の鍵を握っている (共同)【拡大】

★大谷シフト突破せよ!

 大谷の右方向へのゴロ率の高さから、各球団の対策として「大谷シフト」を敷くケースが増えている。MLBが公開するデータサイト「Baseball Savant」によると、大谷シフトの割合は41・7%で、左打者平均30・2%(右打者は8・5%)を大きく上回る。二塁手が通常の一、二塁間の深くを守り、遊撃手が二塁ベースの右に守る極端なシフトの網に引っかかることも多く、シフトなしの場合のwOBA(1打席あたりにどれだけ得点創出に貢献したか)は高水準の打率・442に対し、シフト時は・286と低下している。(データは前半戦終了時)

★大谷の前半戦VTR

 4月1日(日本時間2日)のアスレチックス戦でメジャー初登板し、6回3失点で初勝利を挙げた。その2日後にはインディアンス戦に「8番・DH」で出場し、3ランを放つなど、4打数3安打3打点の大活躍で本拠地デビューを果たした。その後も3試合連続本塁打を放つなど順調なスタートを切ったが、4月下旬に左足首捻挫、6月上旬には右肘の内側側副靱帯の損傷でDL入りし「PRP注射」と呼ばれる治療を受けた。7月3日(同4日)に打者として復帰し、8日(同9日)には初の代打本塁打。前半戦の登板成績は9試合に先発し、4勝1敗、防御率3.10。

★小早川毅彦の目

 大谷のパワーはメジャーの中でもトップクラス。日本でプレーしていたときから、あれだけのパワーなら十分やっていけると思っていたが、メジャーの強打者の中でも最上級といえる。

 課題は左投手への対応だが、打ち崩していくには慣れも必要だろう。相手の先発が左投手だと他の野手をDH起用して大谷は控えに回ることも多い。そのため場数を踏むにはもう少し時間が必要だが、能力を考えれば必ず打てるようになる。

 シフトを敷かれることも多いが、特に気にする必要はない。相手の出方によって自分を変えるメジャーリーガーはいない。自分の打撃に集中していれば、結果はおのずとついてくるはずだ。  (サンケイスポーツ専属評論家)

  • 大谷の左右別対戦打率
  • 2018年:対左右投手別打撃成績
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