2018.7.12 05:03

龍谷大平安、天国の衣笠先輩に捧ぐ1勝!甲子園100勝へコールド発進/京都

龍谷大平安、天国の衣笠先輩に捧ぐ1勝!甲子園100勝へコールド発進/京都

一回、チームの2点目を叩き出す左前打を放った松田(撮影・岩川晋也)

一回、チームの2点目を叩き出す左前打を放った松田(撮影・岩川晋也)【拡大】

 第100回全国高校野球選手権大会京都大会(11日、龍谷大平安9-2京都八幡=七回コールド、太陽が丘球場)1回戦3試合と2回戦6試合が行われ、プロ野球広島で活躍し今年4月に亡くなった衣笠祥雄氏(享年71)の母校で、春夏の甲子園大会での通算100勝にあと1としている龍谷大平安が、初戦となった2回戦で京都八幡に9-2で七回コールド勝ちした。OBでもある西武・炭谷銀仁朗捕手(30)のいとこで主将の松田憲之朗内野手(3年)が1安打1打点3盗塁の活躍でチームをけん引した。

 「4番・遊撃」の主将・松田が、プロ野球で500本塁打以上を放った強打者たちの中でただ一人盗塁王にも輝いた衣笠氏(通算504本塁打)と同じように、打って走ってチームを快勝に導いた。

 1点を先行したあとの一回一死二塁で左前に適時打。すぐさま二盗を決め、8番・北村涼(2年)の右前2点打でホームを踏んだ。大会初打席で安打を放ち、打ちたい気持ちが先走りそうなところでも「つないでなんぼ」と冷静さを貫き、その後も3四死球で出塁。そこでも2度、二盗を成功させた。

 試合前、松田はナインに「(投手のクセを)盗めたらどんどん走っていこう」と指示。自らも実践し、チーム計8盗塁の機動力野球で相手を突き放した。

 春夏の甲子園での通算勝利数は中京大中京(愛知)の133勝に次ぐ歴代2位の99勝。記念の第100回大会での100勝達成には周囲の期待も大きい。

 「ほんとうに命がけ。100回大会で、うちが(甲子園に)出ないと洒落にならんので。何をしてでも出ないと」

 原田英彦監督(58)は並々ならぬ思いを口にする。「周囲の期待」の中の一人が、今年4月に上行結腸がんのために亡くなった衣笠氏だ。

 「頼むぞ」

 昨年11月に会ったときに腕をつかんで激励され、思いの強さを感じた。今年の11月にも行われる同窓会では、同校でお別れの会を開くことが検討されている。その場でのメモリアル勝利の報告が使命だ。

 「『100回大会だから、ぜひ甲子園にいってくれ』と衣笠さんが期待されていたと聞いています。プレッシャーに感じるのではなく、いい方に感じて戦っていきたい」

 松田の胸にも大先輩の思いは届いている。伝統を受け継ぐ現主将は110代目。歴史の重みも力に変え、チームの先頭に立って大舞台へと突っ走る。 (須藤佳裕)

龍谷大平安・松田について阪神・熊野スカウト「春と比べてバットも振れているし、体がしぼれて動けるようになっている。責任感も出てきたように感じる」

西武・炭谷「3盗塁ですか!? そんなに走れたんや。ぜひ、甲子園にいってもらいたいです」

松田 憲之朗(まつだ・けんしろう)

 内野手。2000(平成12)年5月1日生まれ、18歳。京都市出身。醍醐小1年から醍醐OUクラブで野球を始め、醍醐中では京都洛北ボーイズでプレー。龍谷大平安では1年秋からベンチ入り。高校通算57本塁打。右投げ右打ち。1メートル82、84キロ。背番号「6」

試合結果へ

  • すかさず二盗を決める松田。先輩・衣笠氏と同じように打って走ってチームをけん引した
  • 高校時代の衣笠氏。強肩強打、俊足の捕手だった
  • 6回、打席に入る龍谷大平安・松田憲之朗=京都府宇治市の太陽が丘球場(撮影・岩川晋也)
  • ベンチで腕組みをする龍谷大平安・原田監督=京都府宇治市の太陽が丘球場(撮影・岩川晋也)
  • 初戦となった京都大会2回戦で快勝した龍谷大平安ナイン。左端は松田主将=京都府宇治市
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