2018.7.8 13:00

【球界ここだけの話(1325)】大阪桐蔭を苦しめた進学校・寝屋川に欠かせない「マネジャーの存在」

【球界ここだけの話(1325)】

大阪桐蔭を苦しめた進学校・寝屋川に欠かせない「マネジャーの存在」

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
寝屋川高野球部女子マネジャーの(左から)寺澤萌さん、銀羽麻莉奈さん、鎌田菜奈さん(いずれも3年)=(撮影・須藤佳裕)

寝屋川高野球部女子マネジャーの(左から)寺澤萌さん、銀羽麻莉奈さん、鎌田菜奈さん(いずれも3年)=(撮影・須藤佳裕)【拡大】

 高校野球は記念すべき夏100回目の戦いが全国各地で幕を開け、南・北大阪大会も7日に開幕した。その中でも北大阪で注目度急上昇中なのが偏差値69を誇る府内屈指の進学校、寝屋川だ。

 高校野球春季大会大阪府予選準々決勝では大阪桐蔭に4-5で九回逆転サヨナラ負けを喫したが、“西の横綱”を相手に九回二死まで4-3とリードし、苦しめた。

 「ああいう強いチームとあれだけの接戦をして部員たちがその気になった。それが一番の収穫」

 連日、徹夜で研究を重ねて挑んだ一戦に敗れ、大きな悔しさを持ち帰った達大輔監督(41)だが、手応えもつかんだ。その達監督に勝利に必要不可欠なものを尋ねると、意外にも「マネジャーの存在」と返ってきた。8人中、3年生は寺澤萌さん、銀羽麻莉奈さん、鎌田菜奈さんの3人。鎌田さんは入部前にかけられた達監督の言葉が忘れられない。

 「『甲子園に連れてって』という言葉があるが、むしろ引っ張っていくのがマネジャーの仕事。それができないなら来なくていい」

 人気高校野球漫画「タッチ」のヒロイン、浅倉南が主人公の上杉達也にかけた名ゼリフでもあるが、彼女たちは「マネジャーも甲子園に連れて行く戦力」だと考える“寝屋川のタッちゃん”、達監督からは一度、突き放された。しかし、同じ言葉をかけられた寺澤さんは「ここで妥協するのはちがう」。銀羽さんも「『マネジャーは勝たせる仕事』と言われて、心を動かされた」と入部を決意。エース右腕・藤原(3年)が「練習中に『しんどい』と言うと『弱音を吐くな!』と言われる。選手より気持ちが強い」と明かすように、日常的に叱咤をぶつける心強い存在だ。

 いよいよ迎える最後の夏。南・北大阪大会開会式前日の6日には、お守りに文字を刺繍して選手たちに渡した。

 「一番、伝わると思ったし、勝つことしか考えていない」

 声をそろえた3人が刻んだ文字は「勝」。すでに入場行進を甲子園のアルプス席から見ることまで思い浮かべ、1957年以来、61年ぶりの聖地に向けてともに戦う。(須藤佳裕)

  • 寝屋川高野球部の達大輔監督(中央)=(撮影・須藤佳裕)
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