2018.7.4 13:00

【球界ここだけの話(1321)】ヤクルトD2位・大下、亜大同期の山崎と薮田へのライバル心で救世主となる

【球界ここだけの話(1321)】

ヤクルトD2位・大下、亜大同期の山崎と薮田へのライバル心で救世主となる

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ヤクルト・大下が手薄な先発陣を救う

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 ヤクルトのドラフト2位・大下佑馬投手(25)=三菱重工広島=が6月19日に初めての1軍昇格を果たした。6月23日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板を果たすと、救援で2回無安打無失点、3奪三振と堂々のデビューを飾った。右腕は「やってきたことをやるだけだった。腕を振って捕手のミットめがけて投げ込みました。出来過ぎです」と初々しく語った。

 その後も2試合に登板し、1日の阪神戦(神宮)で2番手で4回2安打無失点、5奪三振とチームが敗れた中でキラリと光る投球を見せた。田畑投手コーチも「よく投げてくれた」と評価し先発での配置転換を決めた。

 中継ぎでは3試合で計8回3安打1失点。カーブ、スライダー、ツーシーム、フォークボールと多彩な球種を両コーナーに投げ分け、即戦力として入団した確かな実力を見せた。春先に苦しんでいた直球の球威も、140キロ中盤を常時記録するようになってきた。

 亜大時代は同期の山崎(DeNA)、薮田(広島)のプロ入りを間近で見てきた。入団記者会見でも「同期の山崎康と薮田には負けたくない」とライバル心を語った。3年を過ごした三菱重工広島では、午前中は倉庫内でフォークリフトを運転し、仕事をこなしてから午後に野球の練習。崇徳高時代も甲子園とは無縁の人生でまさに、苦労人といえる野球人生を歩んできた。

 9日の巨人戦(静岡)での先発が予定されている。大下は武器を問われると、謙遜しながらこう語る。「先発でも中継ぎでも、自分はどこでも投げられる。連投も問題ないし、体の丈夫さだけが取りえですから」。

 絶対的な変化球や、150キロ超の直球が投球のすべてでない。多彩な変化球、制球、そして長いアマチュア時代を過ごした経験が大下にはある。ルーキーが手薄な先発陣を救う救世主になってくれるはずだ。(横山尚杜)

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