2018.6.25 13:00

【球界ここだけの話(1312)】中日・アルモンテは元西武のデストラーデを超える「頭の回転の速い選手」

【球界ここだけの話(1312)】

中日・アルモンテは元西武のデストラーデを超える「頭の回転の速い選手」

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サンスポ記者の球界ここだけの話
いち早く日本野球に順応した中日・アルモンテ

いち早く日本野球に順応した中日・アルモンテ【拡大】

 プロ野球シーズンが始まって3カ月。新外国人選手の明暗が分かれた。いち早く日本の投手に対応できた一人は、中日のソイロ・アルモンテ外野手(29)だろう。成功の裏には、野球の技術だけでなく「研究熱心さ」「抜群の記憶力」があった。

 5月の月間MVPを受賞したアルモンテは日本野球への順応の早さを聞かれて胸を張った。

 「僕は観察をするのが好きなんだ」

 観察とは、相手投手の特徴、配球などを自分なりに分析してビデオなどで何度もチェックすることだ。

 開幕から68試合すべて出場し、打率・322、10本塁打、43打点(25日現在)。右膝を痛めた影響もあって交流戦は打率・225と結果を残せなかったが、リーグ戦再開後、調子は上向きつつある。土井打撃コーチは、アルモンテが戸惑うこともなく日本の野球に順応できた理由を、こう分析した。

 「スイング時に軸足がブレない。選球眼のよさもすばらしいが、私は研究熱心なところと頭の良さだと思う。西武のコーチをしていたときに入団したデストラーデを思いだしたよ」

 1989年のシーズン途中(6月)に入団して83試合で32本塁打。翌90年から3年連続で本塁打王に。清原、秋山らと西武黄金期を支えた伝説の助っ人だ。

 「彼も頭の回転の速い選手だったが、アルモンテはそれ以上。これまで対戦した投手の特徴、配球などもすべて頭に入っていた。あのとき、あの投手が何球目に投げたのはスライダーだったとか…すべて覚えていた」

 助っ人に求められているのは長打力だが、米国を探せば人材はいくらでもいる。かつて近鉄、阪神などでスカウトを歴任した河西俊雄氏(2007年逝去)は「野球の技量はみればわかる。私は、勉強がどれぐらいできたか、集中力の有無なども必ず調査した」と話していた。

 日本の選手も助っ人も同じ。アルモンテの“裏話”を聞いて“伝説のスカウト”の口癖を思いだした。野球は「頭」でするものだと-。(三木建次)

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