【土井麻由実のSMILE TIGERS】
阪神・伊藤隼太選手は記憶力抜群【拡大】
プロ野球選手の特技って、いろいろあるもんだ。前回に続いて特技その2をお送りしよう。今や代打として、ここぞという場面で登場することが多くなった伊藤隼太選手。特技を尋ねると、サラッと「数字。数字を覚えることが得意ですよ」と口にした。そういえばルーキーのころだったかな、円周率を何桁も披露していたことがあったっけ。
「115桁まで言えますよ」と胸を張る。それはすごい!「中学のとき、他の人が覚えてるのを見てて、自分もやってみようと思って…」。それで115桁とは、なかなかの凝り性なのか、負けず嫌いなのか。「それについての詳しいことは、話せばほんとに長くなるんで…(笑)」と割愛された。いったい中学生の隼太少年に何があったのか…そこんとこ、ちょっと気になる。
数字といえば電話番号なんかはどうだろう。携帯電話のない時代は友だちの番号なんて何件も覚えていたものだ。「覚えようと思ったら、すぐ覚えられますよ。まぁ今は両親と嫁のくらいだけど」。覚える必要がないだけで、その気になったら簡単に覚えられるという。きっと脳のそういう部分が発達しているに違いない。
すると「記憶力って野球で重要ですよ。確率のスポーツなんで、何%っていう数字がね」と自ら野球に繋げてくれた。なんというトーク力! ありがとう。さて代打となるとその試合で同じ投手と何度も対戦するわけではなく、いきなりその日はじめての投手との対戦となる。その投手の球を何球も見ずに打たなければならない。となると重要なのが「データ」だという。