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【佐藤春佳のスポーツブレーク】敗戦処理…その1球は重くて、熱い

【佐藤春佳のスポーツブレーク】

敗戦処理…その1球は重くて、熱い

特集:
佐藤春佳のスポーツブレーク
DeNA・三嶋

DeNA・三嶋【拡大】

 後に通算157セーブを挙げた『守護神』の出発点は1軍マウンドへの渇望。だからこそ今は、“ビハインド”からはい上がる若手の闘争心に期待し、背中を押す。

 「かっこ悪くても0で抑えて帰ってくることだけ考えています」とDeNAの三嶋一輝投手は言う。4月21日のヤクルト戦(神宮)で3回5失点と炎上した先発・バリオスに代わり登板。3回無安打4奪三振の快投が打線に火をつけ、チームは逆転勝ちをもぎとった。

 「1週間準備して先発しても結果が出ないのは僕も経験している。誰かがカバーできれば、チームも先発投手も救える」

 1年目から22試合に先発し、14年は開幕投手を任されたが、以降はトンネルに迷い込んだ。昨季から転向したブルペンで「1球で人生が変わる。それが中継ぎだ」という言葉を聞いた。鉄火場に挑む仲間に学ぶうち、先発時代のプライドは氷解していった、という。

 「もっといい場面で投げたい、とかは、今の自分を確立した後からついてくる。毎日難しいけれど、今は戦いの場にいられることがうれしい」。気を緩めれば奈落が口を開けて待つ。“ビハインド”から歩む再起の道。その1球は重くて、熱い。

佐藤 春佳(さとう・はるか)

 サッカー、アマチュアスポーツ担当として2004年アテネ五輪、10年バンクーバー冬季五輪を取材。プロ野球は05-07年に巨人を担当し、13-15年はヤクルト担当キャップ。趣味は宝塚観劇。

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